鏡花 水月

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10/16/2025, 2:06:50 PM

『消えた星図』

あの日、私は未知の世界を発見した。
世界を揺るがす、とんでもない発見だった。
まるで、世界が滅んでしまうかもしれないほどに。

後世に遺さなければならないと思って、
全てを星図に書き起こした。
完成間際、私が発見した壮大なものは、
発見してはいけないものだということを理解した。

それからの行動はあっという間だった。
誰にも読まれないように、見つからないように、
そっと、燃やした。

形はなくなったけれど、私の心には居続ける。
消えた星図は、私そのものとなったのだから。

10/15/2025, 3:16:56 PM

『愛-恋=?』

愛してる。あなたが恋しい。

この数式の解の符号は、
正の数になる?それとも負の数?
プラマイゼロになる可能性もある。
正の数になったとして、プラスに意味はある?
負の数になったとして、マイナスに意味はある?

こういうものは、
答えがないからいいのだろう。
人によって考え方が違うからいいのだろう。

今の私には少し難しいみたいだけど、
愛おしいあなたと、
いつか答え合わせがしたいものだ。

10/14/2025, 2:03:44 PM

『梨』

秋の訪れを感じる。
毎年食べる地元の梨。
小学生の頃から梨の皮むきは沢山した。
包丁で手を切ったこともあったっけ。
今年の梨はもう終わり。
次は来年かな。

10/13/2025, 2:40:58 PM

『LaLaLa GoodBye』

鼻歌交じりで帰路に着く。
漫画でいうところのスキップをしている場面だ。
楽しい今日が終わって、少し寂しさも感じる。
それでも、この嬉しい気持ちに勝るものは何もない。
いつも通るただの道が、
雨上がりの鮮やかさを纏っている。

「また今度、さようなら」が、
いつか一緒に「ただいま」と言えるその日まで。
私は今日も鼻歌交じりで帰路に着く。

10/12/2025, 2:10:05 PM

『どこまでも』

どこまでも行ける気がした。
何もかも、何でも出来る気がした。
強くなったように思えて、何にでも勝てると思った。

そんな幻は、夢の中の私にしか備わっていない。
それでも、あなたといれば、
幻だと思うようなことですら、起こりうる気がする。

多分、あなたとなら、
どこへでもどこまでも行ける。

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