るあ

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1/25/2024, 1:55:40 PM

【安心と不安】


あなたといると本当に安心する。
隣に居るだけなのに心がポカポカとしてくる。

今だってそうだ。
離れたく無くなってしまうくらい好きなのだ。

だからこそ、不安もある。
もし、離ればなれになってしまったら。
一緒に居られなくなってしまったら。

僕はどうなってしまうのだろう。

不安でおかしくなってしまうかもしれない。

そんなとりとめの無いことをぐるぐると考えていると涙が出てきた。
おかしいな。
横にはあなたが居るのに。

「、ッぐすっ、」

「、、泣いてる?」

バレてしまった。
ぐちゃぐちゃな顔を見られるのが嫌で、顔を背ける。

「、ッ僕を、捨てないで、ください、」

必死だった。
頭の中はパニックで、そのくらいしか言うことが出来なかった。

ただ、それだけでも。
あなたには伝わったようだ。

僕の事をギュッと抱き締めてキス、された。

「、、捨てるわけ、ないから、」

「、うんッ、」

「大好き、」

僕が思っていたより想われていたようだ。

やっぱりあなたの隣は安心するなぁ。
                    るあ

1/24/2024, 2:36:07 PM

【逆光】


毎日、あなたの事を考える。

きっと僕はもう戻れない。
あなたが居ないから、こんなに辛くて、悲しくて。

僕もすぐいきますから。

部屋を綺麗にしていこうと片付けていたら、ふと棚に仕舞いこんでいたカメラが目に入る。

あの、カメラは。
あなたに進められて初めて買ったカメラだ。
使ったのは1度だけだったか。
あなたと出掛けたときに1枚撮ったんだったっけ。
そういえば、写真を確認していないかもしれない。

気になってしまったので、片付けを中断しカメラに手を伸ばす。

電源を入れ中を覗き込む。

そこには、あなたの姿があった。

思わず涙が滲んだ。

カメラの画面に映るあなたの姿は、逆光で黒くなっており、表情があまり見えなかった。

あの時、もっとしっかり撮っていたら良かった。
あなたに撮り方を教わってでも撮っておくべきだった。

逆光で、黒くなってしまったあなたを見つめながら思う。

「今、行きますね。」

「、待ってて、ください」
                     るあ

1/23/2024, 12:29:07 PM

【こんな夢を見た】


「、ぇ、と...好き、です、///」

目の前にいるこいつは、俺の1つ下の幼なじみ兼、俺の好きな人である。
そんなこいつが頬を赤く染めながら俺に、好きだ、と言っている。

告白と受け取って良いのだろうか。
悩んでいるうちに、あいつの目に涙が滲んできた。
どうやら俺の無言を拒否だと受け取ったようだ。

「、ッぅ、ごめ、なさッ、わすれて、くださいッ」

えぐえぐと泣きながら謝る姿でさえ、可愛いと思う俺は末期だろう。
体が勝手に動き、目の前のこいつを抱き締める。

「、俺も、好き、、勘違い、するな」

「、ッほんと、ですか、ッ?」

肯定の意思としてキスをしようと、顔を近付ける。


-唇が触れる直前で目が覚めた。

こんな夢を見たのは久しぶりか。

懐かしい記憶が次々と蘇る。
今、俺の横ですやすやと心地良さそうに眠る、恋人との思い出が。

「大好き」

心なしか、すぅすぅと眠るその顔が、微笑んだような気がした。
                     るあ

1/23/2024, 9:30:10 AM

【タイムマシーン】


タイムマシンで過去へ戻ることが出きるならば。
俺はあの頃へ、戻るだろう。

君とずっと一緒に居ようと、誓ったあの頃へ。
とても幸せだった。
毎日が、キラキラと輝いて、心が踊るような日々だった。

そんな幸せな日々は長くは続かないものだ。
突然君が倒れたのだ。
仕事の疲れが強く出た結果だ、そう医者は言った。
こんなになるまで、気付けなかった自分が憎かった。悔しかった。

疲れなら暫くしたら元気になる、そう軽く考えていた。
でも、君はなかなか目を覚まさなかったのだ。
ただの疲れじゃなかった。風邪じゃなかった。
見つかりにくい病気で、進行も進んでいる、と。
医者から改めて告げられた時には、苦しくて、苦しくて、俺が泣いても叫んでもどうにもならないのに、涙が、出た。

そのまま君は、俺を残していってしまった。

あの頃へ。戻りたい。
君のいた、輝く日々へ。

もし、戻れたならば。
俺は、君に。
今まで伝えきれていない愛を、伝えるよ。

「、ッ、愛して、るッ」
                    るあ

1/21/2024, 2:47:59 PM

【特別な夜】


夜空に輝く星を、
君の隣で、見れる幸せを噛み締める。

今日は特別な夜だ。

「、きれい」

そんな君の呟きに、口からポロッと言葉が落ちた。

「、、好き」

星なんかよりもずっと綺麗で、可愛い事なんて、ずっとずっと、隣で見てきた俺が、一番知ってる。

なのに。
月明かりに照らされた君の顔は、いつもよりずっと眩しくて。

「急に、なに、//」

素っ気ない態度を取りながらも僅かに赤く染まっている君の頬に、思わず笑いが溢れる。

好きだなぁ。

君の事を考えていたら、キスがしたくなってきた。

君のほんのり赤い頬に手を伸ばし、顔を近付ける。
キュッと目を固く閉じる君。
心の中で"愛してる"なんて最大の愛を伝えながら、君の口に触れる。

いつもと変わらない、特別な夜。

2人だけの空間で小さな音が響いた。
                     るあ

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