黒にゃんこ

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11/7/2024, 6:07:28 PM

手をつないだらうれしくて楽しくて
交わす言葉はつきなくて
あっという間に地球を一周してた

いつもいつでもいつまでも
どこもどこでもどこまでも

ふたりなら


初めて聞いたあなたの鼻歌は、私に気づくと途切れてしまった。
可愛らしい歌の名前を教えて欲しかったのに。

検索したらだいぶ古い歌。


私の口ずさむ歌の中では
あなたとわたしが地球をもう何十周もしている。





「あなたとわたし」

11/6/2024, 1:59:05 PM

甘い雨に上向いて口を開けて
甘い飴をつま先で跳ね上げて

オレンジジュースの降る夕立
肌に当たっても炭酸水ほどにしか感じなかった

買ってもらった大きな傘に
かわいくないって文句を言って置きっぱなし
毎日浴びてた愛はあたりまえだった頃





「柔らかい雨」

11/3/2024, 12:47:14 AM

私の前に突如現れた予言者はいいました。
あなたは今夜寝る前に。
そこまで思い出して、思い切り吹き出した。
凄いなめちゃくちゃ当たってる!

帰り道悔しくて泣いてたら、通りすがりのちょっとデラックスな、お姉さんが足を止め。
「一回だけだよ?」
とおもむろに見せつけるようにそのたわわな腹肉をつかんで
「寄せて!上げる!」
と体を張ってくれました。

不意打ちだったので、泣きながら、涙が出るほど笑いました。
「泣いててもいいから笑いなよー」
のほほんと去りかけたお姉さんはふと振り返り
「私の予言当たるのよ。あなたはきっと幸せになれる。あなたは今夜寝る前に、寄せて上げるを思い出して笑うわ」





「眠りにつく前に」

11/1/2024, 2:50:20 PM

過去って変えられないから
永遠に

とんでもない恥を晒したあの時も
のたうち回って思い出して
自分が忘れようとしようが

いいこともわるいことも

なにげなく口にした一言が
誰かの気持ちを救っていたかも
自分が忘れていたとしても





「永遠に」

10/28/2024, 11:51:08 AM

土砂降りの雨を降らす黒い雲すらすり抜ける。隠し切れない暗がりで、目を凝らすわずかな時間稼ぎでいい。
二度と来ないチャンスなら、殴られても蹴られても手を離さずに捕まえる。
どうしてもこの人でなければいけなかった。
雲の向こうで神鳴りは見咎めるが、うまく隙をついた罪は成就した後です。
罰ならこれからいくらでも、体当たりしていくつもり。
ただひとつ、痛む拳を引っ込めて諦めてくれたこの人は、気の迷いだと見逃して下さい。




「暗がりの中で」

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