過去って変えられないから
永遠に
とんでもない恥を晒したあの時も
のたうち回って思い出して
自分が忘れようとしようが
いいこともわるいことも
なにげなく口にした一言が
誰かの気持ちを救っていたかも
自分が忘れていたとしても
「永遠に」
土砂降りの雨を降らす黒い雲すらすり抜ける。隠し切れない暗がりで、目を凝らすわずかな時間稼ぎでいい。
二度と来ないチャンスなら、殴られても蹴られても手を離さずに捕まえる。
どうしてもこの人でなければいけなかった。
雲の向こうで神鳴りは見咎めるが、うまく隙をついた罪は成就した後です。
罰ならこれからいくらでも、体当たりしていくつもり。
ただひとつ、痛む拳を引っ込めて諦めてくれたこの人は、気の迷いだと見逃して下さい。
「暗がりの中で」
寒くなってきたから、おかえりの飲み物が温かいのに落ち着いた頃、今日はミルクティーを飲みながら君が愚痴る。
「このメーカーのチョコレートそういえばあんまり冷たくなかった。焦がしキャラメルに目が眩んでた」
そうだね新作チョコレートの季節だから、コンビニ袋片手にニコニコして帰ってきたね。
「チョコレートはね猪口冷糖(諸説あり)だから舌の上でとろける時ひんやりしてなければならないのです」
つまりカカオバターの割合がどうとかいう話らしい。
僕チョコレート嫌いだからって言った時、滅多矢鱈にびっくりした顔されたの思い出したよ。
これから僕が貰うチョコレート全部君にあげるから、とミルクティーを飲みながら心に決めたのでした。
「紅茶の香り」
右と左の膝の上
出かける気配に敏感な君たちは
そろって可愛い顔をして
すぐに帰るよ
そしたらぎゅっと抱きしめて
右と左の手の平で
幸せだなって確かめる
「行かないで」
2024/10/21
本日は何かを始めたり、新しい物をおろすのにいい日です。
一粒万倍日です。
今日は新しい上着を着て出かけるつもりです。
買った事に満足して何年もしまい込んでいたのをひっぱりだして、この日の為に、一昨日洗って準備しておきました。
新しい衣類は洗える物なら一回洗ってから着用する派です。
早朝からうきうきしています。
「始まりはいつも」