「夏の気配」
真剣にYouTubeで筋トレ動画を見るわたし。
冬でだらけた身体を何とかせねばと足掻き始めるこの時期の風物詩と言える。
「今年の夏こそ痩せる!」という毎年恒例の高らかな
宣言を添えて。
今年はがち。ほんとに。目指せマイナス5kg!
家族や友達だけでなくここでも宣言しておくことにしようかな。
そろそろダイエット成功報告したい。。(切実)
「最後の声」
死んだ時、人生で1番幸せだったのはいつかと聞かれたら、私は迷わず貴方と付き合っていた時と答えると思う。
どこが好きだったかってね、声なのよ。
貴方の少し低くて真っ直ぐなその声が、大好きでたまらなかった。
でも、もう思い出せない。
人間は、人の声を忘れやすいって聞いたことある。
ほんとだったんだね。
あんなに毎日寝落ち通話してたのになー。
最後の言葉はなんだったかな。
あのとき、彼は何を言いかけていたのだろう。
「君の背中を追って」
私の憧れ、それは近所に住む5つ上のお兄ちゃん。
小さい時はどこへ行くにもついて行って、小学生の時はよく遊んでもらっていた。
私が中学生活を過ごすようになった頃、お兄ちゃんは高校3年生だった。もうその頃には会うことこそほとんどなかったが、会った時にはいつもと変わらない優しい笑顔で接してくれた。もうそれだけで十分幸せだった。中学2年生になって、最近見かけないなと思っていたらお兄ちゃんは県外の大学に進学したらしくて年の差をとても恨んだ。
連絡を取るすべを持たない私には、どうすることもできず、そこから全く会うことも無く、数年が経ってしまった。
ある日、私が大学から帰ると「お兄ちゃん結婚したんだって」と唐突に母から伝えられた。
ああ、ついにか。少し前にお兄ちゃんらしき人が綺麗な女の人と帰ってきているのを見たときから、覚悟はしていたが、胸がずきんと痛んだ。
ずっとずっと追い続け、いつか隣に並びたいと願った背中の隣には、いつの間にか知らない人が並んでいたのだった。
「好き、嫌い、」
人の気持ちってころころ変わるんだな。
日記帳をめくりながら思う。最初は続くかどうか分からないと思っていたが、思ったより継続できた。1冊終わったということは半年くらいは書いたことになる。
めちゃめちゃテンションが高い日もあれば異常なほど病んでいる日もあり、なかなか面白い。
自分や友達、家族が心底嫌いだと綴っているかと思えば次の日には人類って素晴らしい…!と悟りを開いていたりする。
振り返ると全てがちっぽけで可愛く見えるが、当時は生きるのに真剣だったのだと思うとなんだか不思議な気持ちだ。
私の周りの人間たちも、好いたり嫌ったりしながら生きているのだろう。そう思うと気持ちがすっと楽になる、気がした。
「糸」
あの人との糸は切れてもいいや
この人も別にいらないや
やけくそになって、人との縁を切って切って切りまくって見える世界を狭めていた私を引っ張ってくれたのは貴方だった。貴方のおかげで人間も捨てたもんじゃないなって改めて思うことが出来たの。
よく考えたらいらない糸なんてひとつもなくて、ゆっくり時間をかけて巻き直していった。
貴方に余計な心配かけないようにって頑張った。
でも貴方は、「俺が居なくても生きていける」なんてほざいて消えてしまった。
私が1番離したくなかった糸は、私の想いなど露知らず、ふわふわと風に乗って遠くへと運ばれて行った。
まだ切れてないよね?信じてもいいかな?