性同一性中学生

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2/11/2024, 12:36:07 PM

この場所で君が来ると、必ず来ると信じていたのになぜ君は来ない。歩道橋の下に響く足音と階段の金属を鳴らす靴の音風が揺らす長い髪。長すぎる……君ではなかった。
どれだけ君が遠いところにいても君が戻ってこなくとも私はここで待ち続ける。君はその間好きなことをすればいいさ、待っている私を想像して嘲笑するのも良し私のことを可哀想に思い哀れむのもよし。私を眺めながら近くに行きたいと思いながら青く白く透明な上へ向かって長い長い階段を登るのも良し。
本当は気がついていたんだ、君はもう来ない。君はもう勝手にするがいいさ。私は下へ下へ暗く赤く先の見えない下へ落ちてやる。

2/10/2024, 1:21:05 AM

花束を君に渡そう白い菊の花束を、ついでに君の好きな缶コーヒーも一緒に。どんな顔をしてくれるだろう、笑うだろうか困るだろうかあぁ君に会えるのが楽しみで楽しみで仕方がない。
こんな山の中へ来てくれだなんて無茶なことをいう君が愛おしい、家の近くへ来てくれだなんて言う君が愛おしい。
あぁ君は体が弱いのにそんなところにいたら風邪をひいてしまうよ、缶コーヒーを持ってきたんだ、あと花束も。
酷くねじ曲がったガードレールに供える。

2/3/2024, 12:03:15 PM

勿忘草の香りが頬を撫でて喉に入った罪を吐き出させる。言ってはいけない、絶対に言ってはいけないのだ。やめてくれ。
「愛してる、離れないで、辛いんだ助けてくれ」あぁ、視線が刺さる。そんな顔で見ないで、私を捨てないで

1/30/2024, 1:42:59 PM

あなたに届けたい思いは、あなたに届かなかった。届けなかった。
辛かったね、頑張ったね、一緒に居るよのたったこれだけの言葉が何故言えなかったんだろう。

「辛かったね」箱の中で眠る貴方に告げる。なんで、生きているうちに言えなかったんだろう。

1/25/2024, 10:55:55 AM

安心と不安はずっと一緒にあった。
君が安心出来て、君が安心出来なかった笑顔の裏が何なのか分からなくて不安で不安でたまらなかった。いや、本当は分かっていた、なんて声をかけるべきなのかも全て分かっていた。けれど、怖かったんだ。

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