性同一性中学生

Open App

この場所で君が来ると、必ず来ると信じていたのになぜ君は来ない。歩道橋の下に響く足音と階段の金属を鳴らす靴の音風が揺らす長い髪。長すぎる……君ではなかった。
どれだけ君が遠いところにいても君が戻ってこなくとも私はここで待ち続ける。君はその間好きなことをすればいいさ、待っている私を想像して嘲笑するのも良し私のことを可哀想に思い哀れむのもよし。私を眺めながら近くに行きたいと思いながら青く白く透明な上へ向かって長い長い階段を登るのも良し。
本当は気がついていたんだ、君はもう来ない。君はもう勝手にするがいいさ。私は下へ下へ暗く赤く先の見えない下へ落ちてやる。

2/11/2024, 12:36:07 PM