性同一性中学生

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6/17/2023, 1:35:37 PM

未来は明るくて幸せなはずさ。決してそういう確信があったわけではない。けれど無意識に毎日交わしていた別れ際の「また明日」は貴女を確実に追い詰めていた。無理してまで外にでないで良かったのに。辛かったら休んでも良かったのに。貴女は優しいから、優しすぎるから、約束を守るためだけに自分の身を削った。
約束なんて人によって状況によって呪いにも救いにもなるのにそんな簡単なことにも分からずにかけていた未来を潰していく「また明日」は確実に私からは大切なものを奪い貴女を殺した。

6/15/2023, 12:51:19 PM

好きな本を手に取った。やることがなかった。本を読む気力も起きなかった。本を手にした瞬間腕がガクンと下に落ちてかろうじて本が手についているような感覚だった。床に座り込み伝わる静けさと冷たさ。君が居ないだけでこんなにもこの図書館が寒く感じると思っていなかった。立ち上がることもできず下を見ていたら急に涙が溢れた。止まらないただ涙が流れるだけ感情の変化は何もなかった。好きな本が色褪せて見えるのはこの本を好きだと言っていた君が死んだからだ。

6/14/2023, 10:25:04 AM

あいまいな空はゆっくりと揺れて時間を告げていた。君が消えたことを嫌と言うほど分からせてくる赤色の夕焼けはまるで私を皮肉っているかのように美しかった。じりじりと日が沈んで暗くなっていく。
あぁ、最悪だ何故今日に限って君が好きな星空がこんなにも美しく夜空を照らしているのだろう。死んだら星になるなんて大嘘だ君がこんなに私を攻め立てるようなことするはずないのだから目に落ちてきたあいまいな空は私に涙を流させた。

6/13/2023, 10:14:03 AM

あじさいの花が咲いてるのを見ると貴女が隣で綺麗だねって笑っている気がする。でも貴女が好きなのは青じゃなくて赤だったよね。知ってた?赤いあじさいが咲いてる地面はアルカリ性なんだって。ここに血を垂らしたら貴女の好きな赤色のあじさいが咲くのかな?人間はアルカリ性だもの。でも貴女が好きだったあじさいを汚すのは嫌だな。
 ずっと青いあじさいが並んで咲いているなか小さな赤色のあじさいのかぶが一つだけあった。それは貴女の墓の上だった。貴女は自分から自分の好きだった物へ生まれ変わったのかな?そうだったら良いな。

6/12/2023, 11:28:00 AM

好き嫌いは駄目ですってお母さんは私に教えてくれたよね。嫌いな食べ物も無くすように頑張って食べなさい、嫌いな人とも頑張って接して仲良くできるようにしなさい。お母さんが言っていることは間違えてるとは思わないよ。だけど、何でだろう凄く苦しくて痛いの、この痛みはどうやったら消せるの?これは好き嫌いじゃないよ。お母さんは私を愛してるから好き嫌いはいけないと教えてくれたの?それとも私を作品として立派なものに作り上げるために駄目だと言ったの?分からないよ。もう、何だか生きるのが辛くなってきちゃったんだ。最後まで好き嫌いがあるままでごめんなさい。でも、最後に一つだけ私のたった一つの好き嫌いを聞いてくださいお母さん。私は最後まで生きることが好きになれませんでした。これはどうやっても直せません。…さようなら。

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