性同一性中学生

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好きな本を手に取った。やることがなかった。本を読む気力も起きなかった。本を手にした瞬間腕がガクンと下に落ちてかろうじて本が手についているような感覚だった。床に座り込み伝わる静けさと冷たさ。君が居ないだけでこんなにもこの図書館が寒く感じると思っていなかった。立ち上がることもできず下を見ていたら急に涙が溢れた。止まらないただ涙が流れるだけ感情の変化は何もなかった。好きな本が色褪せて見えるのはこの本を好きだと言っていた君が死んだからだ。

6/15/2023, 12:51:19 PM