【寂しさ】
何をしていても。
誰といても。
満たされない。
この心に燻る、空虚感。
手に入れば、心は満たされるの?
追い求め続ければそれは手に入るのだろうか?
きっと、何も、誰も。自分でさえもこの寂しさを埋めることなんて出来ない。
【冬は一緒に】
炬燵で蜜柑でも食べませんか?
【とりとめもない話】
「今日の夕飯何が食べたい?」
「んー」
「ハンバーグ?」
「んー」
「オムライス?」
「グラタン?」
「唐揚げ?」
「餃子?」
「んー、何でもいい」
「ぶちのめすぞ☆」
とりとめのない会話
【風邪】
「こほっ、こほぉっ…はぁ~~」
やってしまった。
風邪なんて引くつもりなかったのに…。
今日は大事なプレゼンの日だった。
それなのに…。
「こほっ、こほっ!あ"〰️ー」
もうやってられない。
いっつもそう。肝心な日に限って私は体調を崩したり、熱を出してしまう。
本当に嫌になる。
「あいつ…大丈夫だったかな?」
私が熱を出したため今日は、今日まで一緒にプレゼンの準備をしてきた後輩が私の代役を勤める。彼もうちの会社に来て、随分経った。そろそろ私の元を卒業してもいい頃。
…それは嬉しさと共に少しだけ寂しい気もする。
「そろそろ終わった頃だな」
私は脇に置いてあるスマホを手繰り寄せ、開いた。
"お疲れ様です。
今日はごめんね。
プレゼン大丈夫だった?"
簡単な文をメールで送った。すぐに返信なんてこないと思った。それなのに。
"お疲れ様です!
体調は大丈夫ですか?
安心してください!プレゼン上手くいきましたよ!先輩の思いもしっかり伝えてきました"
「マジか…」
それはなんだか気恥ずかしい。
けど、
「上手くいったなら良かった」
"本当にありがとう。良く頑張ったね"
"はい、ありがとうございます!
ただ…"
"どうした?何かあった"
"いえ、ただ、やっぱりとなりに先輩がいなくて少し寂しかったです"
「!?」
"だから、早く風邪直して、また元気な顔俺に見せてくださいね!じゃあ、お大事に"
「…また、熱上がりそう」
下がったはずの熱は再び頬を熱くさせた。
【雪を待つ】
雪がひらひらと空から降ってくる。
まるで花びらと見間違うよう。
それは私の体の上を覆い隠すように。
あの人は私を選んではくれなかった。
他に好きな人が居たからだ。
それは私の親友。
私の恋をずっと応援してくれていた。
それなのに。
幸せになってね。
嘘でも言いたくはなかった。
あの日。
あの人とあの子は私を裏切り二人だけの幸福を望んだ。
あの二人の幸せそうな笑顔を見ていたら私の心は暗く滲んでいく。
私は二人のためにブーケを作った。
真っ白な雪のように儚く美しい。
スノードロップのブーケ。
二人は泣いて喜んでくれた。
その隠された意味にも気付かずに。
どうか、幸せに。
本心を隠し、私は嘘で塗り固めた笑顔でそう言った。