コノハ

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12/17/2024, 2:49:24 PM

【とりとめもない話】

「今日の夕飯何が食べたい?」
「んー」
「ハンバーグ?」
「んー」
「オムライス?」
「グラタン?」
「唐揚げ?」
「餃子?」
「んー、何でもいい」
「ぶちのめすぞ☆」

とりとめのない会話

12/16/2024, 11:11:44 AM

【風邪】

「こほっ、こほぉっ…はぁ~~」

やってしまった。
風邪なんて引くつもりなかったのに…。
今日は大事なプレゼンの日だった。
それなのに…。

「こほっ、こほっ!あ"〰️ー」

もうやってられない。
いっつもそう。肝心な日に限って私は体調を崩したり、熱を出してしまう。
本当に嫌になる。

「あいつ…大丈夫だったかな?」

私が熱を出したため今日は、今日まで一緒にプレゼンの準備をしてきた後輩が私の代役を勤める。彼もうちの会社に来て、随分経った。そろそろ私の元を卒業してもいい頃。
…それは嬉しさと共に少しだけ寂しい気もする。

「そろそろ終わった頃だな」

私は脇に置いてあるスマホを手繰り寄せ、開いた。

"お疲れ様です。
今日はごめんね。
プレゼン大丈夫だった?"

簡単な文をメールで送った。すぐに返信なんてこないと思った。それなのに。

"お疲れ様です!
体調は大丈夫ですか?
安心してください!プレゼン上手くいきましたよ!先輩の思いもしっかり伝えてきました"

「マジか…」
それはなんだか気恥ずかしい。
けど、
「上手くいったなら良かった」

"本当にありがとう。良く頑張ったね"

"はい、ありがとうございます!
ただ…"

"どうした?何かあった"

"いえ、ただ、やっぱりとなりに先輩がいなくて少し寂しかったです"

「!?」

"だから、早く風邪直して、また元気な顔俺に見せてくださいね!じゃあ、お大事に"

「…また、熱上がりそう」

下がったはずの熱は再び頬を熱くさせた。

12/16/2024, 1:16:51 AM

【雪を待つ】

雪がひらひらと空から降ってくる。
まるで花びらと見間違うよう。
それは私の体の上を覆い隠すように。

あの人は私を選んではくれなかった。
他に好きな人が居たからだ。
それは私の親友。
私の恋をずっと応援してくれていた。
それなのに。

幸せになってね。
嘘でも言いたくはなかった。
あの日。
あの人とあの子は私を裏切り二人だけの幸福を望んだ。

あの二人の幸せそうな笑顔を見ていたら私の心は暗く滲んでいく。
私は二人のためにブーケを作った。
真っ白な雪のように儚く美しい。
スノードロップのブーケ。
二人は泣いて喜んでくれた。
その隠された意味にも気付かずに。

どうか、幸せに。
本心を隠し、私は嘘で塗り固めた笑顔でそう言った。

12/15/2024, 12:27:56 AM

【イルミネーション】

今年はひとり。あなたが私の元を去って一年が経った。あなたは今何処で何をしているのだろう。…隣には私ではない誰かがいるのかしら?

12/13/2024, 10:21:03 AM

【愛を注いで】

「今日も会えないの?」
「ごめん、仕事が立込んでて。」
「そっか…あんまり無理しないでね?」
「うん、ありがとう。ごめんな?」
「ううん。またね」

そう言って、私は彼との電話を終わらせた。
最近新しいプロジェクトのリーダーに抜擢された彼は、最近私と会うこともままならないほど忙しい。
正直言って。私と仕事どっちが大事なの?そう聞けたらどんなに楽だろう。
だけど、それは私が彼に会えない寂しさがそう思わせてるだけ。わがままは言えない。

「はぁ…」
それでも。
「会いたいな…」
会いたい。会って抱きしめて欲しい。話を聞いて欲しい。…いっぱい愛し合いたい。
そう思えば頬を涙が伝い落ちる。

「ん…」
いつの間にか寝てたらしい。外はもうすっかり陽が落ちていた。
「んーー!はぁ、」
寝たら少し気持ちも落ち着いた。
まぁ今は彼を陰ながら応援するしかないかな。
そう思い直して、私は夕飯の支度の準備をしようと立ち上がる。
すると。

ピーンポーン-

玄関のチャイムが鳴った。
「ん、こんな時間に誰だろう?」

「はーい…え?」
「はは、やっぱどうしても会いたくて来ちゃった」
「、…仕事はどうしたの?」
「それがまた戻らなきゃいけなくて」
「え!?なら…なんで?」
「さっき言ったろ?俺がお前に会いたかったんだよ」
「ッ、…もう、ばか。」
「どーせ、ばかだよ。」

本当に大ばかだよ…大好き。

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