20. 眠りにつく前に
ここ一ヶ月以上、Balanceってアプリで睡眠向けの瞑想?みたいなやつをやりながら寝ている。寝付きがだいぶ良くなった。しかし日本語対応していないのが難点。英語のリスニングの練習だと思って耐えている。
今までを振り返って、寝付きが一番悪かったのは小3小4の頃だった。いつも体調が悪いのにエネルギーは有り余っているのか中々寝れなかった。
障子を開けて月を見ていた。月明かりが部屋に差してくるのが綺麗だった。雲に隠れて時々光が零れるのも面白かった。
幼少の頃、それこそ4歳くらいまで寝るときに親がドビュッシーの月の光を流していたから、それを思い出しながら一応目を瞑ったり諦めて外を見たりを繰り返す。そうしていると、かなりの速度で月が動いてしまう。東の空にあったのがもう沈もうとしているなんてこともままあった。眠れない罪悪感もあった。しかし、本当にこの星は回っているんだとか、星の浮かぶ空も平面ではなくて奥行きがある空間を眺めているんだとか面白がって紛らわせていた。
ところで、月への親近感は小さい頃のお気に入りの絵本『おつきさまこんばんは』の影響だろう。もう捨てられたが、やっぱり一番好きな絵本だ。
もう捨てられたシリーズでいえばらば、5歳まではキティのぬいぐるみを抱えていないと眠れなかった。今ではなぜそれでないといけなかったのか全く分からないが、一人では心細かったのだろう。
何の話していたのか分からなくなってきたので今日はこの辺で終わりたい。明日からは週休1日勢にとって久々の2連休が始まるので存分に楽しみたい。
19. 理想郷
隣の芝生が青ければ、無い芝生はどれほどだろう。
しかし今はここで寝ていたい。
意外と気に入っているものでね。
17. 星座
小3の夏休みの宿題に夏の大三角を観察するというものがあった。それ以降、星座を見ようとしたことはない。星を見ることはあった。けど星座として見ることはない。視力が落ちてからは星を見ることも減ってしまった。太陽と月くらい。眼鏡で見る空ってしょうもないから。コンタクト入れたら空は治るだろうか。あまり期待はしていない。
16. 声が聞こえる
昨日から鈴虫が鳴いている。ついに夏は終わった。
秋自体は良いものだ。ただ、それに続いて冬がやってくるのは嫌だから、夏の終わりは少し寂しい。
春は夏に向かっているからいい。寒くなる兆しなどない。盛り上がっていくだけ。だから花粉症も許せる。一方秋は冬に向かっている。冬が来るのだ。
冬の寒さは体から熱を奪うだけでなく、生気とか意気のようなものを奪ってしまう。
それだけではない。朝布団から出るのが大変だし、脱衣所も冷え込むし、換気が億劫になるし、着込むから洗濯物は増えるのに乾きにくいし、それなのに空気は乾燥して鼻と喉が呼吸の度に痛むし、指先の感覚が遠退くし、筋肉が解れず怪我をしやすいし、寒いから楽器のチューニングが大変だし、頬や唇は切れる。
しかし、一番嫌なのは空の色とか、木々の淋しさとか、寒さを堪えるときのあの惨めな気持ちとか、そうやってのんびりさせてくれない所だ。厳しくて冷淡で突き放されているような疎外感。冬が怖い。
鈴虫は冬を連れてくる。だから時々秋まで嫌いになりかける。いい季節なのに。
15. カレンダー
カレンダーというと、紙を毎月やら毎日やら捲るタイプよりもスマホアプリのほうが馴染み深い。
しかし母は紙のカレンダーのが勝手が良いようだ。時代というよりは結局人によるのだろうか、或いはフリック入力をしないため入力が面倒に感じるのか。
分からないが、一つの物を一年間使い続けるのは少し憧れる部分がある。自分は物を大切にできないことが多い。大抵の場合は失くしたり、破れたり、途中で投げ出したりしてしまう。
カレンダーのアプリですら途中で諦めてしまうこともよくあったが、幸いにも性に合うアプリに出会ってからは一年ちょっとの間続いている。
カレンダー以外のアプリでは今でもインストールとアンインストールをよく繰り返してしまう。他にも、今までの記録をアカウントごと消去することが癖になってしまっている。
そういう者からすれば、ボタン一つでやり直せるアプリとは違う紙のカレンダーは一種の憧れであり、持ち主の堅実さの表れとして受け取れる。