乱雑無章

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8/26/2024, 3:09:18 PM

13. 私の日記帳

何かしらの取り組みを継続するのが苦手だ。日記もそうだし、勿論このアプリも。

しかし、このお題のおかげで思い出した。今日は日記を書かなくてはならない。特別なことがあったときだけ書けばいいルールで辛うじて付け続けている日記のアプリがあった。

今日は指定校推薦の校内選考合格日だ。

8/17/2024, 5:01:53 PM

12. いつまでも捨てられないもの

捨てる捨てないの基準は難しい。

過去一年間使わなかったものは捨てると決めたとする。それでもやはり捨てたくないものがゴミの山に見えていたものからちょくちょく顔を出す。

ここで例外を与えるとルールを作った意味がなくなる。しかしここで捨てたらこれを見て想起する人や風景ごと捨ててしまう気がする。思い出すことがなくなってしまうのが怖い。

これを見る機会は二、三年の周期程しかないのだから捨てても同じだという声が聞こえる。すると今度はたったそれだけでも定期的に思い出してきたのは事実だと言う反論が聞こえる。

書いていて気づいたが、まるで人生の一部を失うみたいな気持ちになってしまうのだろう。今までのことを(悪い記憶は除いても)なるだけ覚えておきたいという傲慢が根底にある。

もう一人は訴える。覚えていて何になるのかと。今実際何かになっているのか。その確かめようがないから困ってしまう。それは自分を形作ることに参加しているような気もするが、無くなったとして自分が崩壊するとも感じられない。

単に「これからこちらを失いますよ」とわざわざ注目するから惜しく思えるだけなのかもしれない。知らない内に捨てられていたとして、気付ける自信はないが気付いたら寂しくなる都合の良さは不相変なのだ。

物を手放すときが来るとしたら、恐怖や傲慢、都合が良いだけの自分自身の問題とケリをつけたときになりそうだ。皆さんはどう乗り越えているのだろう。気になるが、結局自分で辿り着かないと納得できない性分だ。全く面倒臭いな。

8/12/2024, 3:36:17 PM

11. 君の奏でる音楽

友達が時々弾き語りの配信をしていて、見れるときは毎回見ている。もちろん聴いていて楽しい。

しかし、目の前で歌ってくれた日からは楽しいだけじゃなくなった。目の前にいればなあ、なんて贅沢が頭を過って勝手に寂しくなる。

ネット上の配信者とリスナーでは満足できなくなってきている。
久しく会えていないし、友達として会いたい。
夏休みが長すぎるから?いや、LINEの一つも送れない自分のせいだ。

ある一定の所まで仲良くなった後の難所。
ここがどうも苦手で、今までも何人も離れていった、というより離れさせてしまった。

しかし、今回は何が何でもここを越えたいと、初めて思った。
本当の友達なんていうと嘘臭いが、この人となら腹割って話せそうな気がする。

しかしこれってあくまで俺の都合であって、相手がどう思ってるのかなぞ分からないんだよな。もしかしたら離れたいのかも知れないし

人との付き合いは難しい。
それに己のコミュ力の低さや勇気の無さに向き合うのも難しい。

情けない奴だよ。でも情けないなりに出来ることはやってみる。
あなたの奏でる音楽にちゃんと向き合いたいから。

8/7/2024, 4:28:39 PM

10. 最初から決まってた

人生なんて最初から
決まっていると信じたい
後悔せずに暮らせるからね

ただし未来までもが鮮烈に
見えてしまうのはご遠慮さ
どこでやめても同じだからね

曇った硝子では向こうが見えず
まだ待ってみてもいい気がして
息をゆるしている
今をゆるしている

8/6/2024, 3:21:29 PM

9. 太陽

痛い。
地面に反射した強烈な光が、ここ暫く外出していなかった俺を待ち構えていたかの如く目に突き刺さった。
引き返すという考えが頭に過ってくしゃみが出た。

諦めてチャリを走らせ、通りを南下していく。
それにしてもクソ暑い。部屋との温度差は優に10℃を超えているだろう。
夏休みも後半に入り、堕落生活がすっかり体に馴染んでいた。

受験生から勉強を抜いたら何になると思う?
ニートだ。毎日何をするでもなく、高3の夏を消費していく。

風呂も洗濯も億劫になるし、どんなに頑張って飯を作っても味気ない。友達から遊びの誘いがあったのは覚えているが、LINEを送れない。元々ゴミ部屋と呼ばれていた部屋はますます散らかり、もう足の踏み場もない。

洗濯と食事だけは家族の分もあるので辛うじて耐えていたが、他は全く手付かず。

収拾がつかなくなって、外に逃げ出した昼下り。
追い風が背中を押す。

着実に家から離れている筈なのに、頭の中は不安で埋め尽くされていく。
帰り道のことを考える。向かい風と後悔。

それらからも逃げようとして漕ぐ脚に力を入れる。
まあ、どうにでもなるし。

知らない道を進んでいる内に日が傾いてきた。頭は痛みで満たされ脚は感覚が薄まっていて、やけに幸せな気がした。サイクリングも悪いものじゃないな。

ふと、このまま進み続けたら死ぬ気がした。水も飲みたいし腹が減った。燃料切れってやつだ。適当なスーパーかコンビニでも探そう。
待て、手ぶらだ。スマホも財布もない。全く衝動的な外出である。
しかし家には帰りたくない。
これからどうしよう。どうにもならないのか。

ここまで遠くに来ても選ぶことからは逃れられないらしい。都合の良い体はいきなり重くなる。視界が狭まり、バランスを保てない。
流れに身を任せるのが一番楽な気がして意識を手放す。こんな逃げ方があるとは思わなかった。



息苦しさで意識が戻ると、布団の上にいるらしく背中には汗で湿ったTシャツがぺとついている。扇風機の音が耳障りで目を開く。寝室には障子から光が取り込まれている。慌ててスマホを見る。17:48。危ねえ、朝かと思った。
昼寝は目覚める度に朝ではないかと焦ってしまうので心臓に悪い。

洗濯物をこまないと。それから夕飯の準備だ。
仕方なく起き上がると視界は暗転し、それでも歩いていると視界の回復と同時に耳鳴りがする。心臓がやけに忙しそうに動いていて虚しくなる。

今日も無駄な一日だった。
明日こそ、三食食べて運動して勉強しよう。
思ってもないことを頭の中で唱えながらベランダに向かう。
サンダルに足を通そうと下を見ると、蝉が一匹、こちらを仰いでいた。

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