ゆっくりすること、かな。
本読んで、窓辺で。外に出て雨の散歩とか、猫探しとか。
あれ?おうち時間…じゃない?
お題
おうち時間でやりたいこと より
ずっと煩い病があって、子供の頃から「うつるからよってくるな、汚い」って言われ続けてきた。友達もいない、家族は生まれつきいない捨て子で、親とは血が繋がっていない。
それでも、貴方だけが私に
「おともだち」をくれた。
「フェルナ」っていう名前ももらった。貴方はイヴェルクだから、ェルが一緒だって、話した。
国同士の戦争が、始まるまでは。
17になっても冷戦は終わらず、戦火はもう立たないはずなのにお互いの国へは入国禁止。
こどものままいられたら、貴方と一緒に過ごせたのかなぁ
大きく国の間にそびえ立つ、石の堀に手を当てると、貴方の、初めて会った時とおんなじ。
温かいものを感じた
お題
子供のままで より
妹、母、父が満面の笑みで茶碗を持ち、食卓を取り囲む姿を見守る、私。
この些細な幸せこそ、忘れられない、いつまでも。
お題
忘れられない、いつまでも より
”拝啓 1年後の貴方へ”
そう書き出した、雨の日。
雨だけれど、陽が雲の隙間から病室へ、カーテンを通り抜けて入ってくる、そんな日。
ぽつぽつという小さな音を聞きながら、書き出した、雨の日。
…このあと、何を書いたら良いかしら。
ペンを詰まらせ、一生懸命に貴方を考える。何から伝えておけば良いのか。どういう風に書いたら良いのか。ペンを一度諦め、カーテンの隙間から外を覗いてみた。さっきの光は雨雲にはばまれていた。
ちょっと座ってみよう、と思って、腰をゆっくり立てる。今はスムーズかもしれないけれど、1年後にはもう、座れなくなるだろう。
医師の話いわく、二年も保たないのだから。
そんなことを考えて、ふとワードを思いついたから、急いでベッド上の机に戻る。
”私が居なくなっても ◯◦º”
雨漏りはしていないはずなのだけれど。
冷たい水が3粒、遺言書に降りかかった。
お題
1年後 より
明日世界がなくなるとしたら
今横にいる君を四六時中離さず抱きしめたまま
おわりを待つよ