4/30/2023, 11:50:41 AM
蜘蛛の巣張る、夏の日。
あんな人生、嫌で
こんな人達が、嫌で
どこに行くかも決めずに飛び出した、夏の日。
どれだけ走ったのか。どれだけつまづいたのだろうか。それすらも分からないほどに、ただ走った。
メラメラと自分の体力を炙り出す陽がしつこく追って来るみたいで、余計に走った。
やがて走り終えた先は果てしなく海が続いていて、もう走れなかった。
広く深い海は、二度とこのばしょから出られない事を物語っていた。
楽園は、ないことを
お題
楽園 より
4/28/2023, 1:10:52 PM
薄灰色に濁った世界が、目を伏せても滑り込んでくる。痛いのか、それとも違うのか。手首の切り傷は鋭い。あんなに発明の得意だった手は、汚れてもないのに黒い。そんな気がする。もっとも、指まで隠れる錆た鉄の手錠さえ、なければ見えるのだが。
がっちり組んだ石レンガを重々しく踏みつけ、見上げた奥には何体もの兵が槍と盾とを持ち歩き、自分を恨めしげに見る。そうか、僕は罪人か。
…殺人の。
「罪状 イヴァライト・テルヌン!被告は親類を切り裂き、殺人した罪に追われる。よって、公開処刑とする。」
槍がクロスに立てられ、首の横にやってくる。
…次生まれてくるときは、こんな人間になりませんように
何も分からなくなるまで0.1秒の間、そんなことをおもった。
お題
刹那 より
4/27/2023, 10:00:47 AM
ないね。
お題
生きる意味 より
4/26/2023, 12:06:26 PM
もう、善悪なんてどうでもよくなってきたんだ。
今の目の前の
冷たくなった君を見ると
お題
善悪 より
4/25/2023, 10:16:58 AM
──…あの人に会わせて
お題
流れ星に願いを より