日の光をたっぷり浴びて、
綺麗な水が蛇口を少しひねると流れ、
綺麗な風呂に入り、
ふかふかの布団を敷き
安眠できる気温で暮らす
そんな世の中を
ワレラカセイジンハ メザシテイル
お題
平穏な日常 より
愛と平和で満ち足りた世界…
は、まだまだ遠い地球なのであった。
なにしろ
戦争はまだ発生するし
裏切りなんて飛んだもんじゃない
いや…
人間が原因…?
お題
愛と平和 より
「突然ですが あなたから日々をいただきます」
シルクハットの明治にいそうな紳士が訳の分からないことを言ったので、私は思わず「え?」と声を漏らした。
すると突然目の前が歪んで、真っ暗になった。
ふと目を開けると、紳士もいつもの街並みも失っていた。
いや、失ったんじゃない。
何十年もの日々を、昔の私のままで吸い取られた。
友人も、昔の街並みも、全部。
月日の流れによって、変わったんだ
お題
過ぎ去った日々 より
私の趣味は、物語を特別な時間に書くこと。
暖かいお茶とクッキーを少し添えて、窓沿いのデスクチェアに腰をかけ、夜でも昼でも朝でも、空が綺麗なときに書く。
とっても素敵じゃないかしら?
自分のお金で買った、お気に入りのペンを握って、
空想に漬るの。
そんな事を楽しみに、アスファルトの道路を軽く踏み締めながら、ふと空を見上げるの。
今日は ひんやりした風が体を耐えなく通り抜け、コオロギの優しくて切ないような声のする、静かな月夜。
ああ、早くペンを持ちたいな
お題
月夜 より
「ミナとれいは、ずっと一緒ね!」
そんな事をれいちゃんが言い出した。
大親友。その言葉通りの仲だった
れいちゃんはとても目が大きくて可愛くて、おしゃれもセンスのある着こなしをするし、優しい。
私は地味だし…顔も可愛くないし…
それでも、れいちゃんは一番の友達でいてくれた。
気も趣味も合う幼なじみだったから、周りからも有名な親友として見られていたし、
ずっと、続く仲だと
思っていた
ある日突然、絆の糸がプツンと、切れた。
中一の春、入学して少しした頃。
れいちゃんに 親友がもう一人、できた
その子は立花 ハル。
短い茶髪がとても似合う、明るい子だった。
その子と一緒に居た方が、あっちも幸せだ
しかも、私だけクラスがちがう
ハルとれい 私
そんな距離かと思っていたのに
朝
引き出し
一枚のかわいい付箋
「こんど
ハルちゃんと3人であそぼっ! れい」
甘酸っぱいような 苦いような
絆の糸が もう一本。
お題
絆 より