雨音

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「ミナとれいは、ずっと一緒ね!」

そんな事をれいちゃんが言い出した。
大親友。その言葉通りの仲だった
れいちゃんはとても目が大きくて可愛くて、おしゃれもセンスのある着こなしをするし、優しい。
私は地味だし…顔も可愛くないし…
それでも、れいちゃんは一番の友達でいてくれた。
気も趣味も合う幼なじみだったから、周りからも有名な親友として見られていたし、

ずっと、続く仲だと
思っていた

ある日突然、絆の糸がプツンと、切れた。
中一の春、入学して少しした頃。
れいちゃんに 親友がもう一人、できた

その子は立花 ハル。
短い茶髪がとても似合う、明るい子だった。
その子と一緒に居た方が、あっちも幸せだ
しかも、私だけクラスがちがう

ハルとれい                 私

そんな距離かと思っていたのに


引き出し
一枚のかわいい付箋

「こんど
 ハルちゃんと3人であそぼっ! れい」

甘酸っぱいような 苦いような

絆の糸が もう一本。

お題
 絆 より

3/6/2023, 11:02:47 AM