夢見だいふく

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7/23/2023, 12:35:52 PM

花咲いて

ある所に死にたがりな少女が居ました。

彼女は報われたくて
長年の夢だった。

『死』を決行することにしました。

彼女は毒の花の種を飲み込みました。
その種が腹の中で発芽し蕾になり花が咲いた暁には

きっと彼女は死ぬ事ができるのだろうと
考えました。

それから彼女は赤子を身ごもった母親の様に
自分の体を丁重に扱い
朝昼晩ご飯を食べて
日を浴びました。

彼女は異常ながらも日々に幸せを感じる事が
出来るようになりました。

彼女はそれからいつか「死ねる」と
余裕がつき
彼女は「死ぬ」前にしたい事を始めました。

彼女は美味しい物を食べ
彼女は友達を作り
彼女は好きな人に告白をしました。

そんな彼女の顔には花が咲きました。
彼女は報われました。


__________________________________________

彼女の顔に花が咲いた。
=笑顔になった。
=顔に花が咲いて亡くなってしまった。
2パターンで読み取れます。

7/22/2023, 10:51:06 AM

もしもタイムマシンがあるのなら

春に戻り舞い落ちる桜の花びらたちを
一枚一枚数えよう。

夏に戻りアイスを夏の暑さで溶かし
ジュースにして飲もう。

秋に戻りあのまんまるの月がかけたのは
誰がかじったのか話そう。

冬に戻り日が昇るまで
流れる星数え白い吐息をかけ合って戯れよう。

もし時間が戻せるなら
そんな無意義で有意義な時間を一緒に過ごそう。

7/15/2023, 11:57:43 AM

終わりにしよう

この言葉を聞いた瞬間
薬を用意していた私は
何処か安堵した自分を見つけた。

私はそんな私と言った彼に怒りを覚え
二人を重ねて囁くような声音で怒りををぶつけた。

「何で…?今更そういう事言うの?」

「だって…本気にすると思ってなかった…。」

「だって」と幼稚な言い訳する彼に対して
さらに怒り脳が麻痺して感じた事をぶつけて
私は怒鳴った。

「私は貴方のために…!」

「…ごめん。でも…俺怖いんだ。」

「私だってそうよ!!」

私は身勝手な彼に怒りが頂点に達し
首を両手で強く捉えた。

「あんたのお望みどうりにしてあげるわよ!」

彼は遠い何処かを見ながら抵抗せず泣いていた。





一応分かりにくいかもしれませんが
2パターンで読み取れるお話です。
彼が終わりにしよう=死にたい
         =心中をやめたい 
という話です。

7/6/2023, 10:57:53 AM

友達の思い出

あの子は私の一番だった。
大好きだった…

あの子は私じゃない子を一番の友達にした。
お揃いのストラップ色違いのお洋服
私とはした事も無いのに…。

あの子は私じゃない男の子を大好きな彼氏にした。
アイコンはその子との匂わせだ。
私と写真すら撮ったことないのに…。

一番に…。
大好きだったのに…。

あの子は糸を指に結ぼうとしてはくれなかった。
私の紫の糸は涙に染まっただけの赤い糸でした。



説明
同性愛の小指の糸は紫らしいです。

7/4/2023, 11:04:14 AM

神様だけが知っている

教えてほしいの。

彼は誰にでもうんと優しくて、笑顔が素敵で
彼は神様だ。

私の好きな彼は…。

そんな彼はやっぱりモテてしまう。 
魅力たっぷりの彼を皆が
見つけられない訳がない。

いつも彼が女の子と話していると
モヤモヤしてしまう。

でもモテるそんな彼には浮ついた話が
浮遊した事は無い。

好きな人いるのかな…。

私は神様に聞いてみた。
好きな人いるの?

神様はみるみる頬を染めた。





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