もしもタイムマシンがあったなら…
…
永遠に 答えが出ない問いの もしも…
いくら考えても 正解は出てこないと知りつつ
もしもの可能性を考える事を
楽しい と感じるか
儚い と嘆くか
タイムマシンも 今後発売されないとは言えない
どこでもドアも 同じく
今 目の前にタイムマシンがあったなら どうする
簡単操作 あるいはトリセツ付きなら
好奇心に駆られて とりあえず乗ってみようか
出来れば 一人乗りがいいな
内部も快適で 行きたい場所への滞在時間も自由
危険無し 出発した年月日に必ず戻れる保証
なんだ なんだ？
ちっとも 気軽じゃないな
でも そのくらいの覚悟で乗らないと駄目な気が
してならない
人生の全てにおいて 慎重さは 大事だよ
準備万端 半分
なるようにしかならないさ〜 半分で
進めたい そんな雰囲気で 行きたいね
もしもタイムマシンがあったなら
行きたい時空は
もし あの時を やり直せるなら の
あの時しかない…
*読んで下さり ありがとうございます*
今一番欲しいもの…
…
今というより 常日頃から欲しいものがある
手に入らないから なおのこと
夢見るし 手に入れたいと願うそのものとは
魔法だな
一番欲しかったのは 特に魔法の中でも
瞬間移動だな
必要な時に 瞬時にその場へ行ける
会いたいと願うだけで すぐ叶う
助けたいと思ったら 手を差し伸べる事が出来る
実際
この世界には そんな事は 皆無
願っても 祈っても
必要な時に会いたい助けたいと思っても
時間差が出来てしまうから
時に 間に合わない事の方が 多いな
そして 途方に暮れて 残酷な程 後悔する
いや… してきたな 沢山
でも…と思う
間に合わなくても すぐその場に居なくても
慰めたい 助けたいと願い思う気持ちは
届けたいから 伝えたい
その想いを 相手が受け取る事が出来ない程
誰の言葉にも 耳を貸せない状況でも
ただ
あなたを思う私がここにいる事を知っていて欲しい
今 必要なくても
ずっと あなたの事を考えて思っている
今 それを知らなくてもいい
後から 知ってくれていい
変わらず いつもあなたを 見ているから
その気持ちが いつか 届けば 嬉しい
だから 今 一番欲しいのは
魔法が欲しいと願う事と同じくらい
自分の今の気持ちを 相手にいつか届けばいい
そう 思える この素直な気持ちを
持ち続ける事 だな
だってそれは 自分次第だからな
欲しければ 思い出せば いいだけだ
*読んで下さり ありがとうございます*
私の名前…
…
私は FIRE Flower 格好良く言えばね
ざっくりと 一括りにされてしまうけどね
よく見て
よく聞いて
見た目もそれぞれ 違うし
音もね 全然同じなんかじゃないんだよ
ヒュードドン
シュワシュワシュワプススス
パァン
ドーン
ドドドドドド
トンッ パパパパパ
個性あるそれぞれには ちゃんとね 名前があるの
菊 牡丹 万華鏡 柳 花雷 千輪…
わかりやすく ざっくりと括られる 花火
打ち上げ花火
あっちで夜空に花咲いて
こちらの空には反響音
始まりのチカチカ光る可愛い花
終わりも同じく打ち上げられる事が多いね
今日も 何処かの場所で 何処かのこじんまりした
町内会の催しの花火も 上がってる
最後の締めに 上げられる
金糸の細い線が重なって
シュワシュワ パパパン…と
繰り返されているのが 一番格好いい
それは まるで シャンパングラスの泡のようだ
遥か彼方のその昔から 親しまれている
夏の風物詩
私の名前は やっぱりFIRE Flowerじゃなくて
花火が しっくり くるなぁ
これから 本場だ
忙しくなるぞぉ
*読んで下さり ありがとうございます*
視線の先には…
…
真っ赤な血がしたたる肉 さてどうしようか
美味しいから作ってみなよ
と気楽に渡された 牛すじ
やるか やりますか やっちゃおうか
きれいに血を洗い流して 下準備へ
まず 煮よう
沸騰したら 洗う
鍋も 洗う
それから じっくり付き合っていこうじゃないの
グツグツ 長ネギの青い部分 生姜スライスと共に
とにかく グツグツ
丁寧に 何度も アクを取る
煮込む料理は 嫌いじゃない
時々 異空間に連れて行かれそうになりつつ
現実に戻って
とにかく 何度も 何度も アクを取る
視線の先には 紛れもない ちゃんと見える
アクの泡
いいね 取り除く度に スープが清められていく
獣の匂いから
じゅるり…美味しい匂いに なってくる
人も 同じかな
たまぁに 心の中 胸の中の溜まりに溜まった
アクを 取り除いてあげないと
顔色も 気持ちも 沈んで苦しくなるね
誰も そんなアクをすくってくれなくても
自分で 自分のアクを取ってあげようか
うわずみだけでもいいから
丁寧にね
鍋に顔を突っ込みそうになりながら
そんな事を考えて 何度もアクを取っていたら
かれこれ １時間かな2時間かな
時間が経って 美味しい牛すじスープが出来たね
これをね
野菜たっぷり入れた カレーにしちゃう
口の中で 牛すじがとろけちゃう
スパイスもきかせて とびきり手をかけた
カレーだよ
食べに 来るかい？
*読んで下さり ありがとうございます*
私だけ…
…
どうして 私だけ と思う事は多い
どうしてこんなに苦しいんだ
どうして誰からも必要とされないんだ
どうして選ばれないんだ
どうしていつも こうなんだ
どうして 辛いんだ
どうして 悲しいんだ
どうして 気付かれないんだ
どうして 不幸なんだ
どうして 私だけ どうして…
私だけ 特別じゃない
そりゃあ そうよ
私だけ 幸せじゃない
そりゃあ そうでしょうよ
誰だって 思ってる
誰かの特別に なりたいし
誰かの役に立ちたいし
誰かに気付いてもらって必要とされたい
自分だけが この世の終わりのようなどん底に
いるわけじゃないんだ
何処かの誰かも きっと 同じよ
他人を羨ましく思うのは
自分で自分を卑下しているからだね
そのままの ありのままの自分でいいんだよ
ただし 我を通すのと
わがままとは 別物だって知ってれば いい
自分を落とす 私だけ不幸宣言は
辞めなくちゃね
いい事が 舞い降りてこなくなるよ
自分を分析するのは悪いことじゃないけれど
私ばっかり…
私だけ…
と 誰かと比較することもないしね
そのまんまで いいんだよ
いつか あなたしかいないって時が
巡ってくるよ
*読んで下さり ありがとうございます*