『僕の将来』
3年 1組 小山祐太
小学生になったら、将来の夢を必ず聞かれると思っていました。
ぼくは気がついたらようちえんに通っていて、気がついたら3年生になっていました。
この作文も、将来のなりたい自分を思って書かないといけません。
でも、ぼくはまだ何になりたいとか思いつきません。夢だって、えらそうに言うほどのものはなくて、今はいつかフジぱんのミッフィートースターを当てること。とかです。
なので、考えたけっか、ぼくは『やりたくないことをやらない』に決めました。
そうすれば、きっといやなことがない将来になると思います。そしたらぼくはすごくしあわせ者になれるはずなのです。
しかし、もし将来やりたいことが見つかって、そのためにやりたくないことをしなくてはいけなくなったらどうしようって思いました。
なので、その時のために、いろんな行動ができるように今から知恵をつけていこうと思います。
これで、ぼくの将来はしあわせです。 おわり
『やりたいこと』
急に貧乏になってしまった。
何故なら、父が病気になったから。
身体的なものでなく、頭の中で。
それはある朝のこと
「今日で世界が終わる」
突然父がそう言った
今日で終わるので、やりたいことをして、食べたいものを食べるべきだ。という。
何を寝惚けた事をと、皆始めは取り合わなかった。
しかし父は仕事に行かなくなったし、お金はあっても仕方ないと言って全部遣おうとした。
私たち家族はようやくそんな父の奇行に慌て、止めようと頑張ったがすでに遅く、気がついたら我が家の貯蓄はなくなっていた。
この明らかな精神病は、眠るとリセットされるらしい。
眠る前に父は必ず涙を流し、私たちを順に抱き締め世界の終わりを憂いた。
そして翌朝にはリセットされ、今日で世界が終わると絶望するのだ。
今は入院しているが、きっと父は今日も世界が終わる日を一人繰り返しているだろう。
『世界の終わりに君と』
日常の中に散りばめられた゛最悪゛で
最も悪なものを考えてみる
やはり突発的な事故や理不尽な不幸事ではないだろうか
いつものように笑顔で見送った最愛と二度と会えなくなった日
努力を重ねて得た幸福を取り上げられた瞬間
猫の手を借りたいほど多忙な時期や旅行直前での魔女の一撃
今日前髪決まんない超最悪
数ある不幸がある日々の中、人は意図も簡単に最悪と呟く
想像できる最悪が経度なものほど
いかに日常での幸福を享受しているかを伺い知ることができる
『最悪』
実はくじに当たった
誰にも内緒にしてるけど
内緒にしてるから、日常は何も変わっていない
家族も、同僚もみんな、ぼくが大金持ちだってこと知らない
突然の知らせだったからすごく驚いた
今後のことはゆっくり考えよう
ちょっと不安だけど、これからのことを考えるだけで幸せ
でもぼく、いつくじ買ったんだろう
全くおぼえてないけどな
でもメールで「おめでとうございます!」って来たんだから、きっと知らないうちに買ってたんだ
今年はついてる
こんな秘密今まで持ったことないからドキドキしちゃうな
換金するための手数料
早く振り込みに行かなくちゃ!
『誰にも言えない秘密』
落ち着くなぁ
落ち着くなぁ
隅っこ端っこ落ち着くなぁ
小さい寝床落ち着くなぁ
クッションいっぱい落ち着くなぁ
低い天井落ち着くなぁ
落ち着くなぁ
落ち着くなぁ
『狭い部屋』