Rapi

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7/22/2024, 4:42:22 PM

【もしもタイムマシンがあったなら】

過去の犯罪者達はころされてしまうだろうか

世界大戦時の、各国の機密を未来から教えて、
結果がめちゃくちゃになってしまったりしないだろうか

戦争の指導者は、みんな生まれた時から
生きることを許されなくなるのだろうか

正しいという人もいる。

でも未来から、自分を処刑しにくる奴がいるとしたら?

あの時こんな事しなければ。で未来から、過去の自分を変えようと襲ってくるとしたら?

未知のウィルスが発見されて、未来から特効薬をとりよせる。でも、それを繰り返していつしか薬を誰も作らなくなってしまったら。

人は考えることを続けていけるのか?

考えてほしい。
今を、現実を担う事になる次代の子供達よ。

開発者として、その思いを込めてこの本を書いた。
考えてくれ。


タイムマシンは、本当に人類を幸せにするのだろうか



byロナルド・エルバス 2366.2.5
愛すべき子供達に、この本を捧げる



「お父さん。この本、おかしいよ」

「今は2024年だよ。間違ってる」

「ロイ。
この本に書かれている事をよく覚えておきなさい。」
「タイムマシンは本当に人類を幸せにするのか。」

「しっかりとね。」


うん....わかったよお父さん。

でもね...1番僕が気になってること...

タイムマシンの開発者と名乗るこの本の作者が...



お父さんの名前なのはどうして?

7/20/2024, 12:35:09 PM

むかしむかし、あるところ。
魔王に支配された王国と、アクを倒すべく立ち上がった勇者達がおりました。


山越え谷越えアドベンチャー

魔物を倒して勝利の美酒

仲間を信じ命を預けそんな日々ももう終わり。


「悪しき魔王め
皆を苦しめた罪を、あの世で償うといい!」

グワァァァァア


魔王は倒され、勇者達は国へ帰還し、世界は永劫の平和に包まれました。

めでたしめでたし。


みんなは喜び、歌い、踊り。

もう一生、恐怖に震えることはないのです。

怖い事などないのです。

どんなに幸せな事でしょう。




そんな騒ぐ饗宴の片隅で、ラム酒を煽る男がひとり

此度の主役が、ひとり

大剣を背負い、聖なる魔法を駆使して世界を救った英雄は、もう世界から必要とされることはありません。

あの興奮に満ち溢れた日々は2度と帰ってこないのです。

なんてフシアワセな事でしょう



男は酒を飲み干すと、静かに何処かへ去っていきました

誰も気づきませんでした。



仲間の王女は歓迎パレードに引っ張りだこだし、

かつて背中を預けた魔法使いは論文に忙殺され、

旅で出会った荒くれ者は恋人ができて忙しかったのです

国民さえも、気付きませんでした。


役目を果たした勇者は、もう必要なかったからです。





数百年後.......


平和だった世界に、恐ろしい魔王が生まれ落ちました。

魔王はあっという間にこの世の半分を支配し、

魔物の数を増やし、王国を絶望に陥れました。


むかしの慣習に従って、恐ろしき魔王に抗うべく新たな勇者達が立ち上がりました。


山越え谷越えアドベンチャー

魔物を倒して勝利の美酒

仲間を信じて背中を預け、笑いあり涙ありの冒険譚

そんな日々ももう終わり。



新たな勇者と対峙した新たな魔王は告げる

「私の名は.....

 勇者。いや、魔王アルファード」


お前は私の退屈を癒してくれるかな?


強大な力を持った新たな魔王は、闇に染まった勇者の力で立ち上がる幾人もの勇者達を討ち滅ぼしてしまいます

それでも幾人もの勇者は立ち上がります。

立ち上がるしかないのです。

気づかぬうちに心までも操られた人類は、


ずっとずっと、男の手のひらで踊り続ける



きっと、ずっと。





【私の名は】

2/12/2024, 1:02:44 PM

20xx年7月8日

『黒のミニアクアリウム』をもらった。大きめのコップに、墨汁みたいなのが入っている。他は何もない


7月17日

半透明の尻尾みたいなのが墨汁の中を泳ぎまわっているのを見つけた。さわれない

28日

半透明のオタマジャクシみたいなのが側面から居るのが分かった。寝ているのか、目を瞑ってクルクルまわっている。やっぱりさわれない

8月2日

此方に気づいたようだ。墨汁を食べているのか、黒が薄くなってきた。反応するし、正直かわいい

4日

墨汁が薄くなってきたので、継ぎ足したら喜んでいた。次は炭ごと入れてやろうかな。

6日

くれた叔父さんが家にきた。オタマジャクシの事を言ったら、驚いていた。なんでも、育てるのが難しい代わりに、命の危機には飼い主を救ってくれるらしい。マジで、なんで俺にくれたんだ?

8日

9日

10日

11日

12日

13日

自転車が壊れた

25日

好きなカフェが移転して県外になった。

31日

台風で、可愛いがっていた植木の鉢が壊れた

9月2日

あのアクアリウムのせいでこんな事が起きるのだろうか。もう捨ててしまおうか悩んでいる。最近は炭もたくさん食べるようになってきたし。出費も痛い

10月3日

事故にあった。はずだった。ダンプが突っ込んできて、やばいって思った瞬間、横断歩道の向こう側に立っていた。側には、黒い、黒い水溜まりがあった。
家に帰ると、ほぼ墨汁のなくなったコップがあって、オタマジャクシが露色のカエルになっていた。コイツが、俺の命を救ってくれたのだろうか。もしそうなら、そう思った途端、今までの思い違いに気づいた。

嫌な事が続いたんじゃない。たまにある嫌な事に目を向けすぎていただけだ。たまにあるちょっと嫌な事を皆みんなコイツのせいにして、自己完結していただけなんだ。視野が狭い世界の中で俺は今まで生きていて、今はもう、大丈夫だ。気づけたから。きっかけはさまざまなだけど、もう、きっと大丈夫だ。

ああ、君にこの気持ちが、言葉が伝わるかは分からないけど


ありがと。レイ






【伝えたい】

2/9/2024, 11:06:26 AM

その花が、ひとつ咲いたら
夜が明けて

ふたつ咲いたら
辺りに光が、満ち

みっつ咲いたら

春が来た。

僕のハツコイ、君の笑顔に

2/7/2024, 4:10:45 PM

こいをした


黄ばんで、黒鉛で汚れて、なのに一ページしか書かれていない。どこにでもある様な日記に唯一書いてあった文字。何かを消した跡もない。ただひたすらに汚れて、めちゃくちゃになっているだけ。
なのに、なのにさ。

「コレが遺書ってのは、ねぇんじゃね?」



それは、暑い暑い夏の夜
—————————————

 俺がアイツと出会ったのは、一年、いや2年前くらいのこと。お祭りの縁日で、紅と白の浴衣を着て、金魚掬いを何回も、何回も繰り返していた。
俺はじぃちゃんの屋台を手伝っていて、毎日のように顔を合わせたものだ。

「なぁ、その金魚、どうすんだよ。」

「ん?金魚救いのこと?なんで?」

アイツはいつも此方の話を聞かないし、意味がわからないといった風に笑っていた。

「家で飼いきれないだろ、その量じゃ。
言っとくけど、川に流すとかはホーリツイハンなんだからな。生態系にも悪いし」

「んー、でも一応選んでるよ?」

「まあお前上手いからな...あと、柄選ぶのは当たり前だろ。出目金とかもあるし」

「そういうのじゃないんだって!もっと奥が深いんだよ。もう。わかってないなぁ!」

「そんなん、分かりたくもねぇよ。」

で、俺も笑ってたんだ。アイツといると、楽しかったから。今ではもう、言えないコトだけど。



「という回想を涼はひたすら繰り返し、初恋の女の子を思い返すのでした。ちゃんちゃん!
いやぁ、いつ聴いても面白いわ!ナイス!涼〜」

って揶揄うな!!

冷房の効いた部屋で、昨日の事を振り返っていた矢先にコレを言われた俺は、大分忍耐力がある方だと思う。

この兄貴の類ほど、妄想力が逞しいやつはいないんじゃなかろうか。いつ人が初恋なんて言った。なぁ?
る〜い〜く〜ん、な〜あー!?!?

「そもそもアイツ、男だって言ってるだろ!
あと、今度は何持って帰ってきやがった!
このクソバカ兄貴野郎」

「いーじゃんいーじゃん。面白いしさ。
それに、俺がトレジャーハンターやってるお陰で、涼は面白い土産話、俺の物語を聞けるんだから。」

「家事、バイト、してるの俺だぞ。
ついでにあんたが持って帰ってきたイグアナ、ヘビクイワシ、ヒクイドリの雛の世話をしてるのもな。」

「いーだろー、可愛いし。でも、今回はお前用に知り合いから貰ってきてやったんだぞ。
ほら。誕生日おめでと。」

「兄貴...!じゃあ、なんで水槽で、中に鯉が泳いでるんだろうなぁ!?」

「かわいいから!俺コイ好きなんだよね〜」

俺だって、わかってる。

夏休みに入る直前、担任から見せられた一冊のノート。
祭りで会って、仲良くなったアイツが失踪した事を聞かされた。遺言状と書かれた封筒が机の上にはあり、俺にこのノートを渡すよう、指定してあったらしかった。

アイツには、もう二度とあえない。
わかっていてもそりゃ落ち込むし、兄貴が察して構ってくるのも、今はやっぱり辛いんだ。

「なぁ。コイト」

兄貴が連れ帰った鯉には、コイトという名前がついた。
ネーミングセンスはなかなかではないかと自負している。俺と兄貴は、兄弟である。

コイツはアイツによく似ていた。錦鯉で、よく泳ぎ回って、広い水槽のあちこちにいる。

アイツの名前は糸だったから、なんとなく、連想できて自分を慰めれるのも丁度良かった。










オチとしては、あの日記の文章はこいをした→鯉をすることにした。
というメッセージを主人公の涼に伝えるためのもので、魚を先祖にもつ糸(アイツ)は人、何かの魚。と将来の姿を選べる種族で、鯉になることにしたので飼って!というお願いでした。兄貴さんはそれを知ってたのかな?まぁ食えない人なのは間違いないですね。
その後の展開としては涼がそのことに気づいて、一悶着あった後ハッピーエンドです。

ただ、書く予定は未定なので、結末を載せました。
リハビリ代わりに一発書きして、最初はオチも決めていなかったので、多分こんな感じになる..かな?っていうものです。自分の事でつぶやく感じにしようかとも思ったけど、やった事ないし小説の方が書いてて面白いしね。
お題って大事!!

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