Rapi

Open App
11/21/2024, 8:40:43 PM

どうすれば、どうすればいい?

頭の中が真っ白になって、思考が停止する。


目の前には、________。




貴方は
なんだと思う?

11/3/2024, 1:08:19 PM



鏡に映る像というものは、
全て等しく虚像らしい。

本当の自分ではない存在。
いや、元々の像など光の集合体なのだから、
そんなことは当たり前かもしれないが。


物語には鏡の中の世界というものがでてくる。
ならば、それはつまり
光は反射せずに真っ直ぐ突き抜けていくわけだから、
人はその世界を視認することができないのだ。
そう考えると、あながちその設定もおかしくはない。



そんな、自分とは全く別ものの、現象を映すだけの鏡は、しばしば人をも混乱させることがある。

良くも悪くもその通りに映し出す鏡は人の容姿の美醜など全く気にかけておらず、相手の気持ちなど全く考えてもいないくせして、あたかも鏡の中から責め立てているように錯覚させるのだ。



なんとも、迷惑な話である。

7/22/2024, 4:42:22 PM

【もしもタイムマシンがあったなら】

過去の犯罪者達はころされてしまうだろうか

世界大戦時の、各国の機密を未来から教えて、
結果がめちゃくちゃになってしまったりしないだろうか

戦争の指導者は、みんな生まれた時から
生きることを許されなくなるのだろうか

正しいという人もいる。

でも未来から、自分を処刑しにくる奴がいるとしたら?

あの時こんな事しなければ。で未来から、過去の自分を変えようと襲ってくるとしたら?

未知のウィルスが発見されて、未来から特効薬をとりよせる。でも、それを繰り返していつしか薬を誰も作らなくなってしまったら。

人は考えることを続けていけるのか?

考えてほしい。
今を、現実を担う事になる次代の子供達よ。

開発者として、その思いを込めてこの本を書いた。
考えてくれ。


タイムマシンは、本当に人類を幸せにするのだろうか



byロナルド・エルバス 2366.2.5
愛すべき子供達に、この本を捧げる



「お父さん。この本、おかしいよ」

「今は2024年だよ。間違ってる」

「ロイ。
この本に書かれている事をよく覚えておきなさい。」
「タイムマシンは本当に人類を幸せにするのか。」

「しっかりとね。」


うん....わかったよお父さん。

でもね...1番僕が気になってること...

タイムマシンの開発者と名乗るこの本の作者が...



お父さんの名前なのはどうして?

7/20/2024, 12:35:09 PM

むかしむかし、あるところ。
魔王に支配された王国と、アクを倒すべく立ち上がった勇者達がおりました。


山越え谷越えアドベンチャー

魔物を倒して勝利の美酒

仲間を信じ命を預けそんな日々ももう終わり。


「悪しき魔王め
皆を苦しめた罪を、あの世で償うといい!」

グワァァァァア


魔王は倒され、勇者達は国へ帰還し、世界は永劫の平和に包まれました。

めでたしめでたし。


みんなは喜び、歌い、踊り。

もう一生、恐怖に震えることはないのです。

怖い事などないのです。

どんなに幸せな事でしょう。




そんな騒ぐ饗宴の片隅で、ラム酒を煽る男がひとり

此度の主役が、ひとり

大剣を背負い、聖なる魔法を駆使して世界を救った英雄は、もう世界から必要とされることはありません。

あの興奮に満ち溢れた日々は2度と帰ってこないのです。

なんてフシアワセな事でしょう



男は酒を飲み干すと、静かに何処かへ去っていきました

誰も気づきませんでした。



仲間の王女は歓迎パレードに引っ張りだこだし、

かつて背中を預けた魔法使いは論文に忙殺され、

旅で出会った荒くれ者は恋人ができて忙しかったのです

国民さえも、気付きませんでした。


役目を果たした勇者は、もう必要なかったからです。





数百年後.......


平和だった世界に、恐ろしい魔王が生まれ落ちました。

魔王はあっという間にこの世の半分を支配し、

魔物の数を増やし、王国を絶望に陥れました。


むかしの慣習に従って、恐ろしき魔王に抗うべく新たな勇者達が立ち上がりました。


山越え谷越えアドベンチャー

魔物を倒して勝利の美酒

仲間を信じて背中を預け、笑いあり涙ありの冒険譚

そんな日々ももう終わり。



新たな勇者と対峙した新たな魔王は告げる

「私の名は.....

 勇者。いや、魔王アルファード」


お前は私の退屈を癒してくれるかな?


強大な力を持った新たな魔王は、闇に染まった勇者の力で立ち上がる幾人もの勇者達を討ち滅ぼしてしまいます

それでも幾人もの勇者は立ち上がります。

立ち上がるしかないのです。

気づかぬうちに心までも操られた人類は、


ずっとずっと、男の手のひらで踊り続ける



きっと、ずっと。





【私の名は】

2/12/2024, 1:02:44 PM

20xx年7月8日

『黒のミニアクアリウム』をもらった。大きめのコップに、墨汁みたいなのが入っている。他は何もない


7月17日

半透明の尻尾みたいなのが墨汁の中を泳ぎまわっているのを見つけた。さわれない

28日

半透明のオタマジャクシみたいなのが側面から居るのが分かった。寝ているのか、目を瞑ってクルクルまわっている。やっぱりさわれない

8月2日

此方に気づいたようだ。墨汁を食べているのか、黒が薄くなってきた。反応するし、正直かわいい

4日

墨汁が薄くなってきたので、継ぎ足したら喜んでいた。次は炭ごと入れてやろうかな。

6日

くれた叔父さんが家にきた。オタマジャクシの事を言ったら、驚いていた。なんでも、育てるのが難しい代わりに、命の危機には飼い主を救ってくれるらしい。マジで、なんで俺にくれたんだ?

8日

9日

10日

11日

12日

13日

自転車が壊れた

25日

好きなカフェが移転して県外になった。

31日

台風で、可愛いがっていた植木の鉢が壊れた

9月2日

あのアクアリウムのせいでこんな事が起きるのだろうか。もう捨ててしまおうか悩んでいる。最近は炭もたくさん食べるようになってきたし。出費も痛い

10月3日

事故にあった。はずだった。ダンプが突っ込んできて、やばいって思った瞬間、横断歩道の向こう側に立っていた。側には、黒い、黒い水溜まりがあった。
家に帰ると、ほぼ墨汁のなくなったコップがあって、オタマジャクシが露色のカエルになっていた。コイツが、俺の命を救ってくれたのだろうか。もしそうなら、そう思った途端、今までの思い違いに気づいた。

嫌な事が続いたんじゃない。たまにある嫌な事に目を向けすぎていただけだ。たまにあるちょっと嫌な事を皆みんなコイツのせいにして、自己完結していただけなんだ。視野が狭い世界の中で俺は今まで生きていて、今はもう、大丈夫だ。気づけたから。きっかけはさまざまなだけど、もう、きっと大丈夫だ。

ああ、君にこの気持ちが、言葉が伝わるかは分からないけど


ありがと。レイ






【伝えたい】

Next