MumU

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6/23/2025, 1:28:42 AM

どこにも行かないで

小さい頃は、どこにも行きたかった

箱庭から出たかったから

見知った風景に飽き飽きしてたから

窓の外に写る、鳥や緑たちが、自由に輝いているのが

羨ましかった

だから

どこにでも行きたかった

箱庭に出された時に

あてもなく彷徨ってできた 仲間たち

体が壊れてでも 繋ぎ止めることにやっきになってた

そんな私だから 壊れちゃって

どこにも行かないでって

思っても 言葉には紡ぐことなく

足を引っ張るくらいなら

いっそと 皆の前から消えた

そんなふうに 渡り歩いて

いろいろあったけど

それでも 私の中に生きてる仲間たち

この思い出は

どこに行かないで

と夢想に思いふける


5/9/2025, 2:55:42 AM

**届かない**

夜空に伸ばした指先は
あの星に届くことなく
ただ冷たい空気をなぞり
ため息とともに溶けてゆく

声を響かせても
波のように飲み込まれ
君の耳まで届かぬまま
静かに夜は更けてゆく

手を伸ばせばすぐそこに
あるはずの温もりなのに
まるで幻のように
指の隙間をすり抜ける

それでも
もう一度だけ
届かぬと知りながら
光の欠片を追いかける

5/7/2025, 10:30:30 PM

**木漏れ日**

木洩れ日の揺れる小径
そっと頬を撫でる光
風のささやきに溶けて
時の波へと舞い上がる

緑のカーテンの隙間から
優しくこぼれる陽の雫
まるで誰かの微笑みのように
心の奥を温めてゆく

歩みを止めたその瞬間
世界はただ静かに息をして
光と影が奏でる調べ
心にそっと染み渡る

5/6/2025, 10:28:10 PM

**君に捧ぐ愛の詩**

そっと触れた指先に
君のぬくもり感じたら
時が止まるようで
ただ、そばにいたくて

星が瞬く夜空の下
君と歩いたこの道を
ずっとずっと忘れない
愛しい時間を抱きしめて

君の笑顔が僕の光
どんな闇も照らしてくれる
この想いが届くなら
ずっと君のそばにいるよ

5/5/2025, 12:18:36 PM

**手紙を開くと**

手紙を開くと
過ぎた日々がそっと微笑む
紙の上のインクの波
時を越えた声が響く

封を切る指先に
少しの躊躇と期待が混ざる
そこに綴られた想いは
今も変わらず息づいて

遠く離れた誰かの心
言葉に乗せてそばに来る
手紙を開くと
あの日の温もりが蘇る

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