どこにも行かないで
小さい頃は、どこにも行きたかった
箱庭から出たかったから
見知った風景に飽き飽きしてたから
窓の外に写る、鳥や緑たちが、自由に輝いているのが
羨ましかった
だから
どこにでも行きたかった
箱庭に出された時に
あてもなく彷徨ってできた 仲間たち
体が壊れてでも 繋ぎ止めることにやっきになってた
そんな私だから 壊れちゃって
どこにも行かないでって
思っても 言葉には紡ぐことなく
足を引っ張るくらいなら
いっそと 皆の前から消えた
そんなふうに 渡り歩いて
いろいろあったけど
それでも 私の中に生きてる仲間たち
この思い出は
どこに行かないで
と夢想に思いふける
6/23/2025, 1:28:42 AM