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12/23/2022, 6:49:34 AM

柚子の香り

柚子の香りが好きなんだ。前にそういったのを覚えていたのか、彼からは彼がいつも身にまとっている香りではなくほのかに柚子の香りがした。
聞くと柑橘系の香水を買ったらしい。
理由についてはどれだけ問いただしても教えてくれなかったけれど。

店頭で、とても好きな香りの香水を見つけた。
私は普段香水をつけない。そのままの香りが好きと言われることが多いから
でもこの香水はずっと身にまとっていたい、これを私の香りにしたいと思えるほどに好きな香りだった。冬の寒い日を感じさせる、柑橘系の香りがほのかにする香水
「いつか付けていくね」なんていったけどそんな日は永遠に来なかった。
私ももう、彼の身に纏う香りを忘れた。柚子の香りなんて忘れてしまった。

冬は気温が寒いから、香水と体温が反応してより香りを纏いやすくなるのだと私は思う。
隣に座って一緒にバスに揺られる彼からは、紅茶の香水の香りがした。
「紅茶の香りする、香水?」
「そう。よくわかったね、家出る時にほんの少し身にまとったくらいだからもう取れてると思うんだけどな笑」
「私鼻は誰よりもいい自信あるんだ笑いい香りだね」
「君もいい香りだね笑なにか香水つけてるの?」
地雷を踏まれた。この人はどれだけ私の地雷を踏んだら気が済むのだろう。
「ううん、つけてないよ笑」


女の子の恋心は上書き保存、なんて世間では言うけれど私は違うみたいだ。
香りの記憶も何もかも上書き保存はされなかった。

12/10/2022, 11:02:06 AM


12/6/2022, 10:52:06 AM

ずっとね、あの時に戻りたいって思ってた
あの夏の日に還らせてって
そんなことできないの分かってるのに
思い出す度辛くなってしんどくなって、こんな恋するんじゃなかった出会うんじゃなかったって
元々出会わないはずだったから余計に
でもね、忘れたい訳じゃない、全部消し去りたい訳じゃない
折角出会えて執筆できたこの物語捨てたくない、消したくない
思い出は消しゴムを書けない限りずっと残り続けると思うの
1年後、3年後きっとまだ覚えてる
10年たってもなにかの弾みに思い出すんじゃないかな
思い出してもやっと少しだけ笑えるようになったきがする
あの日生きてって言ってくれて本当に有難う

疲れたって自覚するのが人よりも少しだけ鈍感な所あるからちゃんと休んでね。
周りの人に相談とか出来ないかもしれないけど1人で抱え込まないで、彼女ちゃんのこと支えることもとっても大切だけどしんどい時は支えてもらってね、甘えること
好きな人に甘えてもらえるほど嬉しいことってないんだよ笑
ご飯は食べれてるみたいだから、野菜もちゃんと食べること、夜更かししすぎも長生き出来なくなっちゃうからだめだよ、長生きしてください
あとね、たまに脈飛ぶときあるからおかしいなと思ったらすぐ病院行ってね、
医学に精通している先輩にいるから心配ないと思うけど健康とか体調面で気になることあったら有識者に聞いて
ネットの情報はあまり信用しないでね
良い先生になってね。私も自分の行きたい道歩めるよう足掻いてみます
良い知らせを待ってるよ( ¨̮ )

私からは暖かくて幸せな春を迎えた君に
桜の花を。

11/18/2022, 5:03:51 AM

ねえ、見てるかな。

たくさん何やるか考えてたね
この1ヶ月ね、なんで出来ないのなんで約束守ってくれないのって心のどこかでずっと思っちゃってた
イルミネーション見る度に苦しくなって冬なんて来なければいいのにって

色んなことが重なって、失ったものが多すぎて自暴自棄の1ヶ月半
責めることでしか自分を守れなくて沢山傷つけちゃった、本当にごめんなさい
あんなこと言いたくなかったのに思ってもないこと口に出して傷つけて、後悔しても遅いってこのことだね。

沢山謝らせちゃってごめんね。
近距離じゃなくてごめん。
そばにいれなくて、沢山我慢させて辛い思いさせてごめんね。

近距離だったらって、ずっと考えた
なんで遠距離なんだろうって
でも会えた時の喜び、時間の大切さ、そばに居てくれる好きな人の大切さ誰よりも分かったよ。これはきっと遠距離を経験しないと分からないこと。

なんで付き合っちゃったのかなって、ずっと考えてた
そしたら友達でいられたのにね、今も会話出来たのに
でもね、付き合ってた時本当に幸せだった。20年辛かったけど初めて心から楽しくてずーっと幸せが果てしなく続いていた8ヶ月だった。

なんで好きになっちゃったんだろうってずっと考えた
好きにならなければお互いこんなに傷つかなかったのに
でもね、こんなに人の事私まだ愛せるんだって知れた。
人の愛し方分からなくなっちゃっていた私に愛し方を思い出させてくれて、愛し合うことは幸せなことなんだよって教えてくれてありがとう。

そんなことを考えて、ほかの女の子のことを幸せにし始めた君を想像して苦しくなって
他にも苦しいことが重なって未来が見えなくなったの
なんで私はまだ立ち止まってるのに先に進んでしまうの?って
当たり前じゃんね他人なんだもん笑
幸せになるスピードも、立ち直るスピードも違っていいのにね、

今日学校休学しなさいって言われてハッとしたの
そこまで自分ヤバい状況だったのかって
自分が見えなくなっちゃってたの
体重も何もしてないのに10kgおちた、ご飯が美味しくなくて食べなくなった、寝なくなった
看護学生だからそれが正常じゃないことなんて分かるのに分からなかった
君もそうじゃない?
睡眠時間が短くなって、ご飯規則正しくなくて、
すごく心配
そんな状態にしてしまって本当にごめんなさい。
私が弱かったせいで君まで道ずれにしてしまった
沢山美味しいもの食べるんだよ
沢山寝るんだよ、
この約束は守ってねちゃんと

思い出にまた色がつき始めたよ
まだ真っ白な世界から動くことは出来ないけど少しずつ生きてもいいのかなって思えてるよ
生きてって言ってくれてありがとう。
本当に生きて欲しい人にしか言わないんだもんね笑
人としてそんなふうにまだ思ってくれてて嬉しかった。
幸せになってねって心から思えるようになってきたよ
ほんの少しずつだけど、今は昨日より死にたくないよ。

大好きでした。
幸せな恋を教えてくれて、人の温もりが暖かい事を教えてくれて
ひとり寂しかった私の隣にいてくれて本当にありがとう。

またね。

ちょっとだけ、ほんの少しだけ私にも春が見えてきた気がする
ひとりでの生き方思い出してきたよ。

10/28/2022, 2:44:52 AM

「私、旅行でホテルに泊まる時は必ず紅茶を飲むの。」
そう話すと、困ったような、でも優しい笑顔で
「俺は猫舌だから紅茶飲めないな。沢山持ってきてるんだね」
と話した彼。
猫舌なあの人に合わせて2人で会う時は紅茶は持っていかないようになった。
私は水が嫌いで、彼は水が大好き。
そんな彼に合わせて私は紅茶ではなくお水を一緒に飲むようになった。
あなたの嫌いなものは私の好きな物で、私の嫌いなものはあなたの好きな物だったから、どんどん好き嫌いを克服していけた。
紅茶も冬の寒い時期になったら、ぬるめでいいから2人で並んで飲めるといいななんて思っていた。
そろそろ秋が終わり冬がやってくるのに
今はひとり、
ひとりになってしまった。
もうあの時みたいにあの人と一緒に旅行に来ることは無い。
夏のウザったい暑さが一緒にあの人を連れて行ってしまった。

私は今日もひとりで紅茶を入れる。
暖かい湯けむりにつつまれ、秋の風を肌で感じながら口に含む紅茶は、ほろ苦い味がした。

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