完璧に私のこと知ってる人なんていないから、ある意味、誰も知らない秘密だらけなのかも知れない。遠く....深く....この秘密ごと山の穴にでも埋まってしまえたら....なんてね。
誰も知らない秘密(2/8)
遠く....(2/9)
白って見続けていると何故か眠くなる。私だけだろうか、何も感じず、己の心音、呼吸音、動作音だけが、研ぎ澄まされて聴こえてくるようになる。全てが一色に包まれた静かな夜明けなど、二度寝してくださいと言ってるようなものである。
静かな夜明け(2/7)
I’m going to try and have a heart to heart with him about how I feel.
「彼と私の気持ちについて腹を割って話してみる」
彼女はそう意気込んで、相談をしていた私の部屋を出ていった。友達の私には祈ることしかできないけど、彼女がうまくいくことを私は知っている。だって私は、彼女の努力を一番近くで見ていたのだから、大丈夫、きっとうまくいくよ。
heart to heart(2/6)
何度かアナタのことを、忘れようと頑張るのだけれど、その度に、アナタからの隠された手紙を発見してしまう。ねぇ、いつ隠してたの、やさしくしないでよ、寂しくなるじゃん、夢だったって思わせてよ。花柄の便箋を何枚も見つけるから、まるで花束みたいになってきたよ。アナタからの変わることのない心の永遠の花束。
隠された手紙(2/3)
やさしくしないで(2/4)
永遠の花束(2/5)
生まれてから、外の世界をまだ知らない君。出会いのきっかけは、旅の途中で見つけた白い塀で囲われた棟。その棟の窓から、外を見る君と目線が合い挨拶したことからだ。他愛もない話しをした後、そこから出たいかと聞くと君は、あと少ししたら、自分で出るから、大丈夫だよ旅人さん、と答え、続けて、外の世界でまた出会ったら、旅の話を聞かせてくれたら嬉しいな、有意義な時間だったよ、バイバイと手と尻尾を振り窓の奥に引っ込んでいった。旅人は、これは珍しい種族に出会ったものだと、しばらく棟の窓を見つめていた。
まだ知らない君(1/31)
旅の途中(2/1)
バイバイ(2/2)