何度かアナタのことを、忘れようと頑張るのだけれど、その度に、アナタからの隠された手紙を発見してしまう。ねぇ、いつ隠してたの、やさしくしないでよ、寂しくなるじゃん、夢だったって思わせてよ。花柄の便箋を何枚も見つけるから、まるで花束みたいになってきたよ。アナタからの変わることのない心の永遠の花束。
隠された手紙(2/3)
やさしくしないで(2/4)
永遠の花束(2/5)
生まれてから、外の世界をまだ知らない君。出会いのきっかけは、旅の途中で見つけた白い塀で囲われた棟。その棟の窓から、外を見る君と目線が合い挨拶したことからだ。他愛もない話しをした後、そこから出たいかと聞くと君は、あと少ししたら、自分で出るから、大丈夫だよ旅人さん、と答え、続けて、外の世界でまた出会ったら、旅の話を聞かせてくれたら嬉しいな、有意義な時間だったよ、バイバイと手と尻尾を振り窓の奥に引っ込んでいった。旅人は、これは珍しい種族に出会ったものだと、しばらく棟の窓を見つめていた。
まだ知らない君(1/31)
旅の途中(2/1)
バイバイ(2/2)
掃除をしていたら、再びアナタから小さな勇気を受け取った。今日も私は、繋がらない電話を掛ける。
押し入れから、今日、帽子を受け取ったよ。帽子かぶってみたけど、少しだけ大きかった。けど、それがよかった。顔にね、丁度いい日陰ができるから、初夏ぐらいから大活躍しそうだよ。ありがとう、元気出てきた。この帽子を選んでくれてたアナタに、感謝だね。
小さな勇気(1/28)
帽子かぶって(1/29)
日陰(1/30)
気に入るかわからないが、あなたへの贈り物を自分なりに考えたんだ。瞳をとじて、着いてきてと、手を引いて案内する。たまには、やさしい嘘ならついていいかなって思ったから、皆で頑張って準備したんだ。瞳をあけてみて、今日は、最近ずっと寒そうにしてるあなたに、特別な春を演出してみたよ。どうかな、あなたが思い出ができる度に、終わらない物語になればいいのにっていうから、少しの時間でも、多くの思い出が残せるように、春を飾ってみたんだ。わぁ!と声をあげてくれてるってことは、この桜の贈り物は成功したってことでいいのかな。
あなたへの贈り物(1/23)
瞳をとじて(1/24)
やさしい嘘(1/25)
終わらない物語(1/26)
わぁ!(1/27)
そういえば、占いとか風水って羅針盤を使うなと気付き、何か私の心の指針が振れるような、どーんとした素敵な情報があるのではないだろうかと、先程から調べている。折角今の場所に居るんだ、地脈(龍脈)も利用しなきゃ損でしょ、いいことないかなぁ。
羅針盤(1/22)