1/21/2026, 9:29:56 AM
人魚姫に会いたくて、静かな海に飛び込んだ。
底知れない青に手を伸ばして
潜って、潜って、潜って。
家族の泣く声も、少しずつ遠くなっていく。
ハッと視界に意識を向けると、太陽の透ける水面を認識した。はたして私は潜っているのか、沈んでいるのか。
身体が溶けていく。やっと、終わりを実感する。
そして、太陽すらも目の届かない海の底。
暗くて冷たい、私たちの墓場。
1/14/2026, 9:29:24 AM
夢を見ていたい。
そう、見ていたいのだ。
目を覚まし、起き上がって、冷たい服に着替えて。
わざわざ歩き出すほどの気力は、私にも無い。
夢は、暖かい布団の中で見るのが、良いんだ。
8/23/2025, 9:49:00 AM
最初みたとき、僕はそれを暗闇だと思った。
なんでも飲み込んでしまう、恐ろしい暗闇だと。
8/18/2025, 5:22:11 AM
終わらない夏
暑苦しくて、ベタベタして、おまけに虫が多くて。
夏なんて嫌いだ。だから早めに終わればいいと思う。
それでも、時間の流れと言うものは嫌というほど平等で、夏だけ早く過ぎるなんてこと、起こりはしないのだろう。
いつになったら夏は終わるのか。去年は10月頭まで奴は居座っていたような気がする。
8/9/2025, 1:18:56 AM
夢子さん。
女性にしては長身で、柔らかい茶髪が可愛くて。
黄色いスカートの良く似合う、人気者な夢子さん。
その綺麗な手を取りたくて、華奢な肩を抱きたくて。
まだ見ぬ顔を拝むために、歩いて走って呼んでみる。
夢子さん夢子さん、夢子さん!
なぁに?
彼女の声は真っ直ぐで、振り向くことなく笑ってた。
ややあって、彼女が続ける。
呼ぶなんて野暮よ。
追ってこその、
夢じゃない。