人魚姫に会いたくて、静かな海に飛び込んだ。底知れない青に手を伸ばして潜って、潜って、潜って。家族の泣く声も、少しずつ遠くなっていく。ハッと視界に意識を向けると、太陽の透ける水面を認識した。はたして私は潜っているのか、沈んでいるのか。身体が溶けていく。やっと、終わりを実感する。そして、太陽すらも目の届かない海の底。暗くて冷たい、私たちの墓場。
1/21/2026, 9:29:56 AM