Seele

Open App

夢子さん。

女性にしては長身で、柔らかい茶髪が可愛くて。
黄色いスカートの良く似合う、人気者な夢子さん。
その綺麗な手を取りたくて、華奢な肩を抱きたくて。
まだ見ぬ顔を拝むために、歩いて走って呼んでみる。

夢子さん夢子さん、夢子さん!

なぁに?

彼女の声は真っ直ぐで、振り向くことなく笑ってた。
ややあって、彼女が続ける。


呼ぶなんて野暮よ。

追ってこその、

夢じゃない。

8/9/2025, 1:18:56 AM