遠くの空へ
この先の空の下には…そう想いながら、今日も空を見上げる…大地は途切れても、空はずっと続いているから…
そう、あなたと約束してから、幾つの季節を過ごしてきただろう…もう、お世辞でも、若いとは言えない程になったけれど…
あれから、音信不通になって、あの頃の俤が、朧げに浮かぶくらいだけれど…
逢いたい…屹度もう、違う道を選んでいるのは、分かっているつもりだけど…今でも、夢に出てくるあなたに、せめて、ひとこと…
この遠い空の向こうで、多分、違う誰かと幸せにしているだろう…けれど…でも、少しでもいい…あの日の想いを…
言葉にできない
心で沸々泡のように沸き上がるこの想い…尽きる事なく、止まらないのに…何故か声にならない…
DNAの螺旋のように、延々と続く想いは、喉につかえて音にならない…張り付いて、焼けるように熱くなるだけ…
色々な想いが複雑に絡み合い、頭の中でグルグルループしているだけ…でも、それでも、言葉に…
春爛漫
柔らかな春の陽射し、風に揺れる菜の花、水面を埋める桜の花びら…
穏やかな時間の中で、1人散策しながら、春の気配に、心が満たされる…麗らかな空気に、和む幸せが、疲れた心を少しだけ癒してくれる…
束の間の春の装い…これから、夏への橋渡し…このひとときの、命の爆誕を愛でながら…
誰よりも、ずっと
もういい加減気付いてよ…鈍感過ぎるよ…こんなにアピールしてるのに、何で届かないの…恋人欲しいって、私じゃダメなの…
もうずっと一緒にいすぎて、当たり前の存在だけど…周りからは、熟年夫婦だの、夫婦喧嘩だのって揶揄われるけど…本当は、嬉しい自分がいる…
だって、ずっと一緒に居るんだもん、今更他の誰かの隣になんて考えられない…他の誰よりも、君の事は何でも知ってるし、君を誰よりも想っているんだし…
早く、この気持ちに気付いてよ鈍ちん、君をこの世界で一番想っているのは、私なんだから…
これからも、ずっと
子供の頃、チャップリンが好きで、よく映画を見ていた…その中に、モダンタイムズと言う作品があり、ただふざけているだけの映画だと思ってい見ていた…後に、経済への皮肉だと知り、労働者は、歯車に過ぎないと言う意味だと…
そして僕は、そんな人間にはなりたくないと思っていた…けれど、社会に出て、自分がどんなに働いても、誰も自分の存在なんて知らないし、感謝されないんだと思うようになった…
それから数十年、別に歯車の一つでもいいと思えてきた。特別な存在じゃなくても、誰かに認められなくても、どうでもいい…
砂粒みたいな小さな歯車でも、歯車は一つ欠けても、機械は止まってしまう…そう思えてきたから…これから先も、それでいいと思っている…