閉ざされた日記
10代の頃、病気や事故や自殺等様々な理由で亡くなった人の日記をよく読んでいた…
遺族は、どんな思いで出版したのか、日記を綴った本人は、どんな思いで日々生きていたのか…様々な事を思いながら、共感したり、涙したり…
日記と言う、本来は、自分としか向き合わない世界が、他人の目に目に触れた時、世界は変わると思う…
何処にでもいる、誰かの想いの詰まった日記…日々の自分の記録と共に、時代(とき)の証人とも言えるかも知れない…
木枯らし
枯れ木のような木立ちを通り過ぎてゆく木枯らし…
冷たく、時折強く吹きながら、裸の枝をしならせる…
そんな寒空を駆け抜ける木枯らしを、独り頬に受けながら、行く宛もなく彷徨っているわたし…
まるで、地面を転がる枯れ葉のような姿に、遣瀬ない気持ちをどうすればいいんだろう…
美しい
山の尾根を覆う白銀…夕方の影絵のような木立ち…池に広がる薄氷…
田舎だと、毎日見かける光景だけれど、毎日、微妙に変化していて綺麗…
都会のイルミネーションも、綺麗だけれど、田舎の何気ない風景も、引けを取らないと思う…
人工的な華やかさも、幾何学的な洗練さもないけれど、自然が生み出す、不規則な美しさは、神様の贈り物だと思う…
この世界は
何処までも青い空と、果てない碧い海…ゆっくり流れる白や灰色の雲、終わりのない、波の繰り返し…
そして、足元に広がる大地…そんな中に囲まれて生きている生き物…
そして、その向こう側には、果てない宇宙が想像つかない位に広がっている…
その宇宙の中で、多分、網にも引っかからない存在のわたし…日々、藻掻きながら、生きているけれど、この世界の中では、とるに足らない存在なんだろう…けど、たぶん、後にも現れない、今のわたし…爪痕も残せなくても、この世界の微小な何かだと思う…
どうして
どうしてわたしのだけが…
帰り道、家々から漏れてくる明かりと、夕食の匂い…
多分、色々な家庭事情があっても、家族で食卓を囲んで、何かしらの会話があるんだろう…
でも、わたしには、そんな安心出来るそんな居場所がなくて…勿論家族はいるし、外からみたら、和やかな家庭に見えるらしい…
けど、何かが足りない、心からここだって信じられなくて…どうしたら、自分を肯定出来るんだろう…