風景
先月迄、枯木の様な桜並木が、今月頭には、薄紅色の並木に変わり、最近は、ちらほら葉っぱも出てきた…
ここ、わずか二週間の間に、同じ並木道が、まるで別世界の様に変化している…
毎年、同じ風景を目にするけれど、この、変わり目の刹那が、愛おしく少し淋しい…
目の前の、春風に吹かれて宙を舞う、桜の花びらが、美しく、切なく、私の心を過ぎて行く…
君と僕
君と過ごす毎日に、幸せを感じているよ…君に出会えた事が、奇跡に思えるし、運命だと信じてる…つい最近迄、お互いの存在すら知らずにいたのに、ずっと一緒にいる錯覚すらしてしまう…
もう、何時の間にかこの関係が当たり前になって、君のいない明日なんて、想像出来ない…それくらい、君は大きく、かけがえのない存在だから…
夢へ!
まだ夢見ることができた時代…胸の中は、沢山の夢で溢れて、何時でもはち切れそうだった…迚も叶いそうにないことでも、何となく叶う気がしていた…
其れが何時しか、夢を否定する理由ばかり探すようになった…それから、段々と夢見ることから、目を背けるようになり…
でも、また、夢を見たい気持ちが少しだけ湧いてきた…もう少し、もう一回くらい、夢を…
元気かな
夜、突然別の部屋から物音がした…周章てて身に行くと、本棚から本が、崩れ落ちていた…取敢えず本を戻していると、写真が一枚本から落ちた…それは、中学の時の写真で、多分卒業式の打ち上げの時のもので…同級生や後輩達が、笑いながら映っている…皆んな制服で、懐かしい顔ぶれが並び、一気にあの頃の思い出が蘇る…
一人ひとりの思い出を辿りながら、皆んな元気だろうか、とちょっと懐かしくも淋しさもよぎる…
遠い約束
あの約束…君は覚えているかな…あの日、まだ付き合い始めで、最初のデートした時、ずっと一緒にいようね…そう約束したこと…毎日が楽しくて、ずっとこんな毎日が続くと信じてた…
其れが、ある日突然、君がいなくなる…どんなに探しても見つけられない…あんなに、優しくて、誰よりも近くにいたのに…
あれから、2人の時間は止まった儘、一人の時間だけがどんどん進んで…でも、ひょっこり戻ってきてくれそうで、なかなか踏み出せない、あの遠い日の約束から…