多田野一人

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8/27/2024, 2:54:47 PM

雨に佇む
突然の夕立に、周章てて、近くの公園の小さな屋根付きのベンチに逃げ込んだ…久しぶりに来た公園は、思いの外狭くて、遊具も小さくて、今更乍ら吃驚した…子供の頃は、広くて、滑り台も高くて、ブランコも、空まで漕げそうな気がしていたのに…
そして、何時も一緒に遊んでいた、女の子の記憶も蘇って来た…木陰で、新聞紙を敷いて、ままごとして、大人になったら、結婚しようねって、約束をしては、ほっぺにチューもしていたっけ…
そんなことを、雨宿りし乍ら、一人で思い出して、今は名前すら、覚えていない女の子を懐かしんで…

8/26/2024, 2:55:27 PM

私の日記帳
この間、段ボールに詰め込んだ本の確認をしていたら、昔の日記が出てきた…大学ノートで、30冊位…毎日一頁ずつ、色々書いていた…昔から下手くそな文字…自分の書いた物なのに、所々読めない…
今は、スマホに、綴っている…凡そ変わり映えしない内容だけれど…
日記を書き始めたのは、とある女の子の日記が、きっかけだった…小学六年生で、交通事故で亡くなった女の子の日記を、母親が纏めた本…その本と出会ってから、色々な人の日記を読み漁った…
其々の色々な思い、恐らくは、他人に知られずに、埋もれてしまう筈だった…市井の人の誰か、だけれど、志賀直哉の、ナイルの一滴、にある唯一無二の誰かの想いは、後にも先にも無い…そんな、せめてもの、自分の存在を残してみたいと言う思いから…

8/25/2024, 2:29:24 PM

向かい合わせ
初めてのデートの日…お昼に入ったカフェで、向かい合って座った…
待ち合わせした公園で、少しだけ向かい合った後は、ずっと並んで歩いていたから…何か、気恥ずかしい様な、ちょっと…
何回目かの恋をして、初めて告白して、想いが通じて…だから、本当は、嬉しくて、抱き締めたい位なのに…改めて、私の向こうにいる、あなた…
テーブルを挟んで、微笑む姿が眩しすぎて、直視出来ない…

8/24/2024, 3:02:02 PM

やるせない気持ち
どうしたら…なんて考えてみても、判らない…
この、モヤモヤした、この気持ち…自分でも、何なのか、どうして..そうなのかも、判らない…掴みどころが無くて、急に心が不安で満ちてしまう…
この、同仕様も無い、曖昧模糊な、この感覚とこの気持ち…いつか、晴れる日が…

8/23/2024, 2:43:41 PM

海へ
海辺の街で、生まれ育った所為なのか…海を眺めるのが大好き…だけれど、実は泳げない…波打ち際で、足を浸すだけで、満足出来ている…
今日も、波の音が気になって、海に来た…生まれ育った街とは違う海だけれど、青と白のコントラストに、心に潤いが戻って来た…

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