多田野一人

Open App

雨に佇む
突然の夕立に、周章てて、近くの公園の小さな屋根付きのベンチに逃げ込んだ…久しぶりに来た公園は、思いの外狭くて、遊具も小さくて、今更乍ら吃驚した…子供の頃は、広くて、滑り台も高くて、ブランコも、空まで漕げそうな気がしていたのに…
そして、何時も一緒に遊んでいた、女の子の記憶も蘇って来た…木陰で、新聞紙を敷いて、ままごとして、大人になったら、結婚しようねって、約束をしては、ほっぺにチューもしていたっけ…
そんなことを、雨宿りし乍ら、一人で思い出して、今は名前すら、覚えていない女の子を懐かしんで…

8/27/2024, 2:54:47 PM