君の奏でる音楽
愛は永遠で
愛は不朽で
愛は変わらないものだと思っていた…甘美でずっと…でも…其れは、ただの幻想で、勝手な思い込みだと、現実は教えてくれる…愛ってなんだろう…何処からか聞こえる不協和音…いつか、この二人の日々も…
麦わら帽子
真っ白なワンピースに、麦わら帽子から溢れる長い髪が、夏風に靡いて、柔らかく微笑う口元が…
何時も、そこで目が覚めてしまう…
あれから、どのくらい経つのだろう…君と指切りして交わしたあの日の約束…僕は、あの日から、ずっと君を探しているよ…幾つかの出逢いはあったけれど、あの約束を守る為に…
終点
何となく電車に乗って、幾つもの街を通り過ぎたら、見知らぬ町に辿り着いた…なんて、妄想をしてみた…実際は、電車に乗ったのは、20年位前で、近所の単線の1両の電車くらいしか見ない…
でも、子供の頃から、電車は憧れで、知らない遠い場所に行ってみたいと、思っていた…あの、謎の美女と、機関車で旅するアニメの影響もあったけれど…
知らない街で、誰も知らない中で、ひっそり暮らしてみたい…そんな想いを胸に秘めていた…
上手くいかなくったっていい
あなたと出会えて、少しずつだけれど、笑えるようになった気がする…
今迄、ずっと独りが好きで、恋人だっていらないって思っていた…
でも、あなたを知ってから毎日が楽しくて、生きていたいと、思えてきた…あなたの声、優しい眼差し、暖かい指先…あなたの仕草の全てが、好き過ぎて、ずっと過ごしたいと思っているから…
例え、あなたが、私を選ばないとしても…この気持ち、伝えずには、いられない…
蝶よ花よ
お嬢様…そう呼ばれていた君が、何故、僕の所に…
初めて会った時、君は、周りの取り巻きから、ちやほやされていて、貧乏人の僕なんか、まるで意識していなかった…時々すれ違う事はあったけれど、君の瞳には、僕の存在なんて、まるでなかったようだね…僕をも、住む世界が違う人に、興味なんて無かった…
それがある時、君が僕にぶつかってきたのに、謝らないのに注意してから、何故か絡んで来るようになって…そして、今、こうして一緒に歩いている…