失恋
はぁ…やっぱり…
目の前のあなたの隣には、私の友達が並んでいる…何となく予感していた状況…私は、二人の間で、右往左往し乍ら、あなたとの未来を希いつつ、ただ、二人を結びつけただけ…
否、本当は、こうなること判ってる…のに…何時か、恋する二人に、恋していただけ…口惜しくて、悲しくてやりきれないのに…やっぱり、いつもの様に、ただ笑い乍ら、泣いているだけ…
正直
自分の気持ちに正直に生きたい…と思う…けれど…
歳を重ねる毎に、其れからどんどん離れてしまう…思う儘に進めば、どうしても誰かと打つかってしまう…それが怖くて、段々自分を誤魔化して…そんな生活に疲れた頃、あなたと、出逢った。何時でも明るく微笑んで、挨拶してくれることに、心が惹かれて…最初は、ただ嬉しいだけだったのに、たまに逢えないと、心がギュッとなって…この気持ちを伝えると、この関係が壊れそうで怖くて、踏み出せずにいたけれど…誰かに取られたくない気持ちが強くなって…今度こそ正直に…
梅雨
例年なら、そろそろ毎日雨になるのに…偶に雨になるけれど、この時季らしい雨にはならない…また、終わりに纏って降るのかな…
未だ、あの夏空みたいではないけれど、南の島が梅雨入りしたニュースが、それ以降の続きを傳えていない…毎日の雨には、うんざりだけれど、雨が降らないのも、何か落ち着かない…我儘だけれど、雨に濡れた紫陽花も見てみたい…土砂降りは御免被るけれど、しとしと降る雨は、風情があって好き…そして、雨に打たれて、緑も鮮やかになるのもいいと思う…
無垢
無邪気で、人を疑う事を知らない、君が気になる…誰も信じられない私は、そんな君に、ついつい目が行ってしまう…君が、誰かに傷付けられのを、見たくは無いし、哀しい姿を見たくも無い…御節介かも知れないけれど、私は、君を守りたいと思っていた…
けれどある時、君を好きな事に気付いた…守りたいと思ったのは、君が危なっかしいだけじゃなくて、私だけの君になって欲しいって、独占欲にも気がついた…無垢な君を、私色に染めたい…そんな気持ちに…
終わりなき旅
人生は、登山に似ている…誰かの話だったか、書籍だったか、そんな話を見聞きした記憶がある…一つの山をようよう登り、山頂に辿り着くと、目の前に、次の頂が待っている…人生は、その繰り返し…
確かにそうかも知れない…一つの物事が終ると、また新たな出来事がやってくるみたいな…出来れば、平坦な道のりがいいとねがっているけれど、色々な出来事が待ち構えている…芭蕉ではないけれど、終わらない旅なのかも知れない…