多田野一人

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6/1/2024, 2:50:02 PM

梅雨
例年なら、そろそろ毎日雨になるのに…偶に雨になるけれど、この時季らしい雨にはならない…また、終わりに纏って降るのかな…
未だ、あの夏空みたいではないけれど、南の島が梅雨入りしたニュースが、それ以降の続きを傳えていない…毎日の雨には、うんざりだけれど、雨が降らないのも、何か落ち着かない…我儘だけれど、雨に濡れた紫陽花も見てみたい…土砂降りは御免被るけれど、しとしと降る雨は、風情があって好き…そして、雨に打たれて、緑も鮮やかになるのもいいと思う…

5/31/2024, 2:50:07 PM

無垢
無邪気で、人を疑う事を知らない、君が気になる…誰も信じられない私は、そんな君に、ついつい目が行ってしまう…君が、誰かに傷付けられのを、見たくは無いし、哀しい姿を見たくも無い…御節介かも知れないけれど、私は、君を守りたいと思っていた…
けれどある時、君を好きな事に気付いた…守りたいと思ったのは、君が危なっかしいだけじゃなくて、私だけの君になって欲しいって、独占欲にも気がついた…無垢な君を、私色に染めたい…そんな気持ちに…

5/30/2024, 2:55:33 PM

終わりなき旅
人生は、登山に似ている…誰かの話だったか、書籍だったか、そんな話を見聞きした記憶がある…一つの山をようよう登り、山頂に辿り着くと、目の前に、次の頂が待っている…人生は、その繰り返し…
確かにそうかも知れない…一つの物事が終ると、また新たな出来事がやってくるみたいな…出来れば、平坦な道のりがいいとねがっているけれど、色々な出来事が待ち構えている…芭蕉ではないけれど、終わらない旅なのかも知れない…

5/29/2024, 3:21:27 PM

「ごめんね」
ずっと一緒に…そう約束していたのに…あなたから、突然の言葉に、何も云えなくて…
初めての出逢いは、一昨年の4月の3週目の金曜日の夕方…落とし物に気付いて、周章てて捜していた時に、声を掛けてくれて、一緒に捜してくれたね…其れから、何となく、会う回数が重なり、気が付くと、お付き合いしていた…毎日が楽しくて、こんな日々が、ずっと続くと信じていた…のに…
あなたが、病院に運ばれたって、急な知らせに駆けつけると、静に横たわる姿…数日して、目を覚ましたあなたは、弱々しく、私に微笑んで…かすれた声で
ごめんね
そう呟いて…

5/28/2024, 2:50:34 PM

半袖
心地よい風に、揺れる青葉が眩しい…そろそろ、長袖シャツも終わりかな…そんなことを思い乍ら、街中を彷徨っていた…
すると、高校生だろうか、半袖セーラー服の女の子を見掛けた…もう、衣替えの季節なのか…そう云えば、あの娘は、元気にしているだろうか…不意に、同じクラスだった、女子を思い出した…目立たない感じで、だけど、優しく気遣い出来て…余り交流もなかったけれど、同じ委員会で、何となく気の合う…あれから、会う事も無いけれど、この季節になると、あの娘を思い出してしまう…

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