多田野一人

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1/30/2024, 2:42:47 PM

あなたに届けたい
夜空に昇るオリオン座…一人で見上げ乍ら、あの夜を思い出している…あれから、沢山の冬の夜空を見てきたけれど…あの日から、私の隣には、居て欲しいひとの温もりは戻って来なくて…今は、何処で何をしてるのか、知るすべも無くて…でも、ずっとずっと、隣も空けた儘、探しているよ…今なら、はっきり、きちんと伝えたい…この気持ち、君に、届けたい…

1/29/2024, 2:42:36 PM

I LOVE…
あのさぁ、ちょっといい?
…なんて言っていいのか…
なんて言うか…
私は…だから…その…
ずっと前から、伝えたくて…あ…の、そう…あなたに…
ほら、あれがあれでさ…
何となく…じゃなくて
ほら、あれ…ドキドキしてきた…
夕陽がさ…あなたみたいな…その…綺麗って言うか…
だから…だから…
ん~~
あなたが…あなたが、好きなんだ…
だから、こ、恋、恋人に…
なって欲しいん…です…

1/28/2024, 2:30:31 PM

街へ
寺山修司の、書を捨てよ町へ出よう、って本を読んだ…高校で知った劇団の代表の作品で、著者の本を漁り読んでいた…田舎生まれの田舎育ちで、都会に憧れていた頃で、このタイトルに惹かれた…テレビの画面に映る街の様子は、十代の私には、刺戟的で夢が溢れているように見えた…溢れる人波、お洒落な人々、煌めく街の灯り…そんな街の中に溶け込みたい…

1/27/2024, 2:37:41 PM

優しさ
あなたが悪いんじゃない…悪いのは私だから…って云う君の瞳は、哀しそうにこちらを見ている…突然告げられた、別れ話に心が追いつかなく…理由も云わずに、ただ、ごめんなさい…を繰り返す君が、遠くなってゆく気がして…そんなの、納得出来るはずがない、初めての恋が、モノクロの日々に、色を付けてくれたのに…本当は、最初からわかっていた、この二人の関係…でも、いつの間にか、一人で舞い上がって一人で浮かれていた…あなたの優しさに、少しだけ、期待していた…けど…

1/26/2024, 2:43:17 PM

ミッドナイト
番組のオープニングテーマと、DJの陽気な声が、ラジオから流れて来る…ヘッドホーンで音を洩れないようにし乍ら、机の周りの明かりも小さくして、教科書とノートをわざとらしく広げて、軽快なトークに夢中になる…時折かかるリクエスト曲を小声で歌い、葉書きの内容に、相槌をうち、少し大人な話にドキドキして…楽しくて、ついつい遅く迄聴いて、翌日…というか、数時間後の授業て居眠りするんだろうなって、想像しながら、いつの間にか寝てしまう…

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