坂を降りて橋を街道寄りにわたった先においしいラーメン屋がありますが、実はおいしいのはラーメンではなく、ニラレバ炒めとしょうが焼きなのだ
自動販売機で買ったメロンソーダ2つ並べて置いた、夏の暗い夕方、川沿いに連なるオレンジの街灯を覚えてます
どこもかしこも坂ばかりやあ!
なぜなら山を切り崩してできたという街だから
あの坂をのぼれば中学へ
〈あつい無数の蝉の声、空は緑緑で囲われている〉
そっちの坂を下りて小学校
〈汗とメロンと教室がまじった男の子の匂い〉
今はもう、すべての坂は消え失せ、日常平坦を乗り継ぐ電車が、全てを薙ぎ払う速度で直線的な移動を繰り返している!
ただまどろめることはよいのかもしれない。
けどアスファルトを踏みしめる足元で、揺れる木漏れ日をみなくなったなあということだ
でも最後、結局、坂は登ることになる、家に帰るから。
それでも やっぱり 絵が描きたあい!
もう、にゃんこに染み込むひだまりのにおいとかで良い。
まんじゅう並にも愛しいてに人差し指を添えてまどろんで、あくびをみて欠伸をしたい。朝の温もりとはにゃんこ。夜の心臓がしんぞうへとほぐれていくひとときの心地である。
わたし
もっともこうふくをかんじるのは
第七号車のざせきにすわり ゆられているときなのさ
しゃそうからさすひぐれがまぶたをつらぬくときとくに
このじかんが永久につづいてほしいとまでおもう
あしたがくるいえにはつかなくともかまわない
ひとりでずっとゆらゆらゆれていたいのだ
嫌いな食べ物:がセロリから父親のつくるおにぎりになった
薄情恩知らずのプロフィール欄になった
父と私の関係はとても歪で複雑なので
つい最近、この寵愛と停滞の関係性を説明するためには、言葉とかそういうものよりも、このおにぎりのしょっぱい味以外に適しているものはなかろうということに、気がついてしまったのだ。
だから今度会うおさななじみには、その口に父のおにぎりを放り込んで、一からの説明をなしに手っ取り早くしたいとは考えている
水分ひたひたの海苔 本当にどうしようもない無力味なのである。