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坂を降りて橋を街道寄りにわたった先においしいラーメン屋がありますが、実はおいしいのはラーメンではなく、ニラレバ炒めとしょうが焼きなのだ
自動販売機で買ったメロンソーダ2つ並べて置いた、夏の暗い夕方、川沿いに連なるオレンジの街灯を覚えてます

どこもかしこも坂ばかりやあ!
なぜなら山を切り崩してできたという街だから
あの坂をのぼれば中学へ
〈あつい無数の蝉の声、空は緑緑で囲われている〉
そっちの坂を下りて小学校
〈汗とメロンと教室がまじった男の子の匂い〉

今はもう、すべての坂は消え失せ、日常平坦を乗り継ぐ電車が、全てを薙ぎ払う速度で直線的な移動を繰り返している!
ただまどろめることはよいのかもしれない。
けどアスファルトを踏みしめる足元で、揺れる木漏れ日をみなくなったなあということだ
でも最後、結局、坂は登ることになる、家に帰るから。

6/11/2024, 3:30:19 PM