NotNoName

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12/7/2023, 6:02:01 AM

「1名様でお待ちの…逆さま〜」
そう読み上げた店員の低い声は途中から急に甲高くなった

「奥の方へご案内致しません」
錯乱しているのか彼は手前にある入口へ案内する

「す、すみま1/1000」
店員はそう言いながら頭を下げず後方へ反り返った

後ろにたまたま座っていた私と反転した彼の目が合った
謝罪の場面に反するように彼の表情は満面の笑みだった

狂っている 自分が呼ばれるのを待ってる場合じゃない
早くこんな店から出なければ

そう思い急いで出した私の脚は店の奥の方へ向かっていた

12/6/2023, 8:16:58 AM

眠れない ほどにわずらう 病名は
恋なわけねー だろ胃腸炎

かなしみの短歌

12/5/2023, 6:18:45 AM

支離滅裂な世界と

未来への展望

それを同じ言葉で表すなんて

夢でも見てるんじゃないの?

現実はもっと理に適った世界

そんな言葉があるわけないでしょ

12/4/2023, 12:24:18 AM

さよならは言わないでと伝えたら

無言で「さよなら」と書かれた紙を渡された

それならオッケーとかじゃないからと

一緒に笑って別れたのが最後

引き出しの中にある紙きれ一枚が

私をさよならとお別れさせてくれない

12/2/2023, 11:41:17 PM

小学生の頃の担任の先生

ヘアースタイルが光と闇の狭間

複雑な笑顔で自虐していた

彼の心も光と闇の狭間

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