2/15/2025, 11:44:00 AM
迷い子の森
木霊する音は無く、裸足で一人
瘡蓋のような茶の管は霞を縫って
穿つ緑は針
一歩、進む
一歩、進む
立ち止まる
震える吐息に色は無く、裸足に滴る
亡霊のように佇む陽炎のあなた
私を誘う
払暁
黒いあなたが告げる
泥より出ずる朝が来た、と
(君の声がする)
2/14/2025, 10:51:34 AM
澱んで見えた
まるで全てが嘘のよう
歪んで絡むマーブル模様
嘲笑、酩酊
御涙頂戴、観覧席よ
使嗾、煽惑
酔う仮面の群れは、随分、長らく干からびている
嗚呼、素晴らしく美しき世界
最大の師よ、最愛の母よ
あなたが知らしめた
メッキの栄光、泡沫のカーニヴァル
いつか沈む女王よ
あなたが水底へ消え去ろうとも
忘れはしないだろう
真実を塗り潰す、無償の愛へ
(ありがとう)
2/13/2025, 11:20:01 AM
一歩進めば追い付くけれど
その体温が愛しくて、恐ろしくて
わたしを見てほしい
わたしを見ないでほしい
見つけないで
掬い上げて
裂けそうな心を繋ぎ止めるように
右手を胸に
左手をあなたへ
どんな顔をしているのかな
やっぱり少し怖くて
視線をその手に落としたまま
気付かれなければいいと願いながら
不意にあなたが止まる
ああ、間に合わない
ならばせめて
(そっと伝えたい)
2/12/2025, 10:53:05 AM
私たちは絶えず夢想する
夜の帷のその先に
明日の道
満つる光、睨む暈
有り得ざる地獄に微睡む日々を
伝う汗は地図を描く
脈動する赤が運ぶ
私たちは懲りず夢想する
空がこの手に落ちる日を
(未来の記憶)
2/11/2025, 1:19:35 PM
それはいつか、造られたモノにも宿るだろう
造る者はそれを重たそうに引き摺るのに
無垢の腕に、劣るのか、託すのか
明日、それはなにを視る
(ココロ)