小音葉

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迷い子の森
木霊する音は無く、裸足で一人

瘡蓋のような茶の管は霞を縫って
穿つ緑は針

一歩、進む
一歩、進む
立ち止まる
震える吐息に色は無く、裸足に滴る

亡霊のように佇む陽炎のあなた
私を誘う

払暁
黒いあなたが告げる
泥より出ずる朝が来た、と

(君の声がする)

2/15/2025, 11:44:00 AM