気がついたら私はどこかの知らない部屋に
閉じ込められていた。
周りには机やテーブルなどの家具が一切なく、
あるのは一つのキャンドルとライターだけ。
部屋はとても狭くて圧迫感がある。
一刻も早くこの部屋を出たい。
だが扉には鍵がかかっているしこの部屋には窓が一切ない。脱出はできなさそうだ。
扉を蹴破るという手段もあるが鉄製の扉だから
成功する確率はゼロに等しいだろう。
そうなると消去法で私が出来ることは待つことか
キャンドルに火をつけることだ。
ただ正直こんな部屋でいつ助けが来るかもわからないのに
待っていたら私の頭はおかしくなるだろう。
そうなるくらいなら私はキャンドルに火をつける。
だがキャンドルに火をつけたら部屋に二酸化炭素が
充満して私は死ぬだろう。
そうやって私が死ぬことを誰かが望んでいるのだろうか。
正直まだ死にたくない。
だがキャンドルをつける方が絶対に楽だ。
助けを待つなんてしたくない。
どうせこないのだから。
私には親も友達もいない。
警察もこんな少女1人のために捜索はしないだろう。
となるとやはりキャンドルを灯すしかない。
気が狂う前にキャンドルを灯して楽になろう。
そして私はライターでキャンドルに火をつけた。
キャンドルの火が消えるときが
私の命の灯火の消えるときだろう。
それまでキャンドルでも見て癒されよう。
私の人生にはたくさんの思い出がある。
今までの人生を振り返ってみると楽しい思い出が
たくさん蘇ってくる。
だがそれと同時に辛い思い出も蘇ってくる。
でも何故だか今は楽しい思い出ばかりが鮮明に思い出せる。
今までは辛いことしか思い出せなかったのに。
死ぬ前ってみんなこんな感じなのかな?
こんなに楽しい思い出ばっか蘇ってきたら
死にたくなくなるじゃん。
今更後悔したって遅いのに。
何でこんなに思い出しちゃうんだろ。
こんな気持ちになるなら飛び降りなきゃよかった。
冬になったら、
布団から出れなくなります。
離れたくないのに離される。
私たちは離れたくないと思ってる。
でも私たちの両親は離れさせようとしてる。
私は悪魔で彼氏は天使。
悪魔と天使が相容れないのはわかってる。
でも私たちはお互いのことを好きになってしまった。
好きにならなければこんなに困ることもなかったのに好きになってしまったせいで今とても大変な思いをしてる。
私が自殺したら天使に生まれ変われるのかな?
天使になったらまた見つけてもらえるのかな?
それとも生まれ変われなくて一生はなればなれになるかな。
私は夜に散歩するのが日課だ。
今日もいつものように散歩をしていると一匹の子猫に出会った。全身真っ黒の黒猫。目は赤と青のオッドアイでとても可愛らしい見た目をしている。
その可愛さに見惚れて私は思わず子猫の方に一歩
歩みよった。
その瞬間子猫は私のいない方向へと逃げていった。
車が来ているにも関わらず。