シウマイ弁当

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8/1/2024, 10:22:05 AM

チャレンジ12(明日、もし晴れたら)
明日、もし晴れたら星が見えるだろう
君は視力が良くて、星を探すのが得意だ
一緒に夜空を眺めるのが楽しみだ

明日晴れたら、ファミレスに行こう
君の好きなパスタを頼んで
ケーキセットも注文しよう
君の幸せそうな食べっぷりが、大好きだ
  怒らないでね  

ありふれた日常に、ありがとう
これからも、よろしくお願いします 

7/31/2024, 10:08:47 AM

 
チャレンジ11(だから、ひとりでいたい)
 あなたが優しすぎて、僕は苦しい。期待に応えられないから、しばらく一人でいたい。僕が成長するまで、時間をください。必ず、あなたを迎えに行くから。
 若い時、俺がこんなことを言ったために、長い間、彼女からの連絡が途絶えた。当たり前だ。しかし、そのあと色々あって、彼女と俺は今、一緒にいる。縁結びの神様には頭が上がらない。
  家内は頭痛持ちだ。偏頭痛の症状が出た時は、光や音、臭いが苦手になる。部屋が明るすぎると言う。明かりを消した部屋で、テレビも消して、痛みに耐えている。話すのも大儀らしい。
 「あなた、今日の晩酌は飲まないで。アルコールの臭い、わたし苦手なの。痛いのが治るまで、独りにさせて」
 暗い部屋に横たわる妻。結婚生活って、こういうものだっけ? 
 一人になりたい。というか、強制的に独りの時間を作ることになった。お互いの距離感は、これくらいがちょうどいい。妻は1階のリビングで、俺は2階で、夕方のひとときを過ごす。独りで飲む焼酎も、悪くない。 

7/30/2024, 10:23:23 AM


チャレンジ10 (澄んだ瞳)
病院の待合室でのこと。
ふと気づくと、2歳くらいの男の子が私を見ている。澄んだ瞳に青空が映っている。楽しませるようなことを、何か言いたい。悔しいが、何も浮かばない。いや、正直に言うと、「カラスの勝手でしょ」というのを思い出したが、教育上まずいかと思ってやめた。
 坊やを見る。澄んだ瞳に、心が清々しくなる。大人の悩みを吹きとばしてくれる涼やかさだ。瞳の中の青空は明るい。
 坊や、ありがとな。
私は声に出して言った。慌てて駆けつけてきた坊やの母親が、不思議そうな顔をした。
 

7/29/2024, 10:30:33 AM

チャレンジ9(嵐が来ようと)
雨が降ろうと嵐がこようと家族を守る。私の母は、そういう気性だ。家族の様々なトラブルを、たぐいまれな決断力で解決してきた。一度決めたら挫けない。快活で行動的、かりに偉い人物を前にしたとしても、臆せずに意見を言う。
 あたし、目の前の相手が社長だろうが天皇陛下だろうが、全然動じないわ。
 人生は自分で決めるものよ。最後の最後には、誰も助けてくれない。だから、自分で決める。納得できるし、そのほうが面白いじゃない?
 あまりの豪快さに、台風でさえ進路を変えてしまいそうな母。悩みを相談すると、明るい気持ちになる解決策を示してくれる。
気がつけば、そんな母に頼りすぎていた。
 おふくろ、俺のピンチを救ってくれてありがとう。一緒に泣いてくれてありがとう。
 母は、いつ泣いているのだろう。いつ素顔の自分を出して、くつろげるのだろう。おふくろのために、私は何ができるだろう。こんなことを考えて、うじうじする。不肖の息子である。

7/28/2024, 10:18:31 AM

チャレンジ8(お祭り)
お祭りといえば、花火。盆踊り、浴衣。夜店の焼きそば。金魚すくい。
俺は不器用で、金魚すくいの「ホイ」を破ってばかり。従弟に笑われた。夜店のお兄さんは同情したのか、金魚を1匹渡してくれた。俺が泣きながら、もう1回、もう1回、と繰り返したから。諦めの悪い性格だ。
お祭りの日というと、祖父母の家での夕飯と、いまは亡き祖母を思い出す。
扇風機の風。父や叔父が飲んでいた瓶ビール。巨人戦のナイター中継。後楽園球場の歓声がテレビから聞こえる。昭和の夏。
 お祭りの記憶から、夏休みの思い出になってしまった。すみません。夏祭りの楽しみは、昭和の頃も、現在も変わらないはずだ。
お祭りのソース焼きそば、美味しかった。また食べに行きたい。

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