シウマイ弁当

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7/27/2024, 10:32:13 AM

チャレンジ7 (神様が舞い降りてきて、こう言った)
神様が来て、こう言った。
お前のぐうたらな暮らしぶりは、実にけしからん。朝寝はする、ジャンクフードに目がない。仕事の愚痴を言う。ゴロゴロして覇気がない。毎日寝てばかりで、脳のシワが伸びるかと思うほどだ。もう少し、シャキッとせんか。
 じつに耳の痛いお言葉です。ご指摘、いちいち的確です。痛み入ります。
しかしですね、神様。あなたは、天国の清浄な空気に、うんざりすることはありませんか。たまには人間の未熟さを眺めて、刺激を得ようとお考えになったのでは? そうでしょう。
そうでなければ、しがない中年男の部屋に舞い降りていらっしゃるはずがない。
もっと高潔な生き方をしている人のところを訪れて、美しい心がけをほめて、励ましてあげたらいかがでしょう。
ほら、頭から湯気が出てます、そんなにお怒りになると、寿命が縮みます。 
神様に寿命はない? 失礼しました。それでも、お体を大切になさいませ。神様は、みんなの願いを聞き届けるお役目なのですから。

7/26/2024, 10:35:55 AM

チャレンジ6(誰かのためになるならば)
高校生の頃、街で募金箱を見かけると必ず、小銭を入れていた。誰かのためになるならばと願っていた。困っている人に手を差し伸べたい。自分は救援に行けないけれど、何か協力したい。
募金することは、見知らぬ人と自分をつなぐ。不謹慎な例えだが、自分が小説の登場人物になったかのような、甘い陶酔があった。誰かと関わる自分、心のつながり。わずかな募金額で、つながりの実感を手に入れようとしていた。この安易な発想は、歳を重ねた今もあまり変わっていない。

 誰かのためになるならば、ひと肌脱ぐ気持ちはある。ただ、覚悟を決めて行動しないと、単なる親切の押しつけになりかねない。相手が必要としない手助けは、迷惑以外の何物でもない。本当に相手を思い、必要なタイミングで、さりげなく手を差しのべる人間になりたい。
ところが、理想と現実は違うようだ。
私は、あれこれと見当違いな行動をしては、周囲に迷惑がられている。思いやりのある人間になるのは、とても難しい。人間力のある人がうらやましい。

7/25/2024, 1:02:22 PM

  チャレンジ5(鳥かご)
思春期になると、子供は親に反発する。親や世間の価値観に疑問を持つ。
狭くて古臭い鳥かご、この鳥かごの扉を開けてやる、何なら扉を壊してでも、広い世界に出ていってやる。自分の腕一本で、世の中を渡ってみせる。
憧れに胸を躍らせ、理想の人生を夢見る。血気盛んな君は美しい、間違ってはいない。
だけど、君が疎ましく思った鳥かごを、ふと懐かしく振り返る時が来る。どんなに頑張ってみても、人間はどこかで、社会とつながっている。本当の孤独に耐えるとき、帰るべき場所のあることに安堵するはずだ。
鳥かごを出た若者が、新しい鳥かごを見つけに行く。新しい鳥かごに暮らし、居場所を得る。成長とは、そんなものだと思う。
  実家の片付けをしながら、思ったこと。

7/24/2024, 10:36:03 AM

  チャレンジ4(友情)
どうしているかな、元気にしてるかな
気になるけど、手紙は出さない
やさしいあいつも、こちらを気にして
返事をくれるとは思うけど 
消えそうなほど、細い糸の友情
それでも、あいつと俺はつながっている
互いの心に居場所はある、そう思いたい 

7/23/2024, 10:33:28 AM

 チャレンジ3(花咲いて)
花咲いて、心躍る。子供の入学の日。
花咲いて、胸が苦しい。入院中の友を見舞う日。
花咲いて、己の未熟さに腹が立つ。桜の咲き誇る日。

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