メモ帳に書かれた「買い物メモ」は用途別に細かく枝分かれしており、さながら落葉樹の葉のようだった
ひとつひとつチェックを入れていく。水切りヨーグルトのように身体は乾燥して、木枯らしは心の不安の蝋燭を一気に吹き消すような暴風を叩きつけ、脳は休息を求めつつも冴えていた。空虚な満足感が肺を満たす
試行錯誤を繰り返したアンドロイドは稼働試験に合格できる夢を見るのか?人生の転換点で風見鶏はクルクルと周り続けて「そんなの誰にも分からないよ」と360度にスピーカーのような高音を響かせる。
パーティ用のケーキの準備は整った。木枯らしが数日を纏めて吹き飛ばしてくれないだろうか。
試験結果の発表は3日後だ
題『木枯らし』
美しいというのは「世界の〜100選」のような場所だろうか。あれはプロのカメラマンの理論値であって、実際に見たら、あまりにちっぽけな風景に拍子抜けするかもしれない。ボクにとっては最高級のビュッフェよりも齧りかけの菓子パンの方がよい。ほとんどの人は食べれない苦痛を理解せずに人生を謳歌している。そんな世界をボクは美しいとは思わない。素直に周りに合わせて「綺麗だね」と言えなければ醜い人間なのだろうか。蝶と蛾の違いは見た目の美しさだけなのに
題『美しい』
フロントガラスが真っ白で走り出せないから暖房が効いてくるまでの間、この世界について考える。結局は哲学の世界だ。何かあれば理由をつけたくなるし、単に熟考する事が好きな時もある。納得できれば答えの是非は関係ない。好きなものを信じればいい。この世界は基本的に自由で何をしてもよい。極論、最後の時になって「頑張って生きたな」と思えれば理想的だ
何でも経験値にしていこう。どんな料理が出来るかは人それぞれだ。見た目は悪くても案外おいしいのかもしれない。
さて、フロントガラス越しに世界が見えるようになった。そろそろ走り出すとしよう。
題『この世界は』
YesでもNoでも答えられない質問文。擦り減った精神では曖昧な返事しかできない。そこに追い討ちを掛けるように重ねるようなWhy?
「ああ、うん…そうだね。ちょっと待ってくれない?
矢継ぎ早に飛んでくる質問に耳を塞ぎたくなる。相手への配慮を感じない、スキャンダルを言及するような一方的な正義感や正当性を振り回しているかのごとくの発言。
"もしかしたら相手にも何か事情があったのかも知れない"。そうした気配りがない。ただ上の立場に酔いしれているだけ。"どうして"だって?
「それは君自身の心に聴いてごらん?」といっても分からないだろうけど。それに対して「どうして?」という貴方とは、今後会う事はないだろう。ボクは君の前から消えるよ。
温泉にゆっくり浸かりたいな
題『どうして』
夢はあまり見ない。寝れないから。その代わりに、トートバッグの"インベントリ整理"をしている妄想をした。"持ち運び用"と"休憩室用"に大別して、そこからさらに"貴重品用"や"食料"と分類する。置き方にも拘ってポーチを向かい合わせに置いたり、お菓子の種類や個数、入手難易度、コスパ、栄養、隠匿率、常温保存可能、周囲への影響や容認のされやすさ等、様々な要素を考える。これがなかなか楽しい。それではボク個人の「間食ランキング」を発表します。
1位 蒟蒻ゼリー
2位 カンロ飴
3位 ベビーチーズ
それではまたの機会に。See you next time! ばいばーい
題『夢を見てたい』