NoName

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10/29/2023, 8:35:36 AM

*暗がりの中で*

1羽の鳥が引っかかるコード

私は、その鳥のように

沢山のコードにかかる。

その事しか考えられない。

そこは闇だった。

ただ、それだけだった。

10/27/2023, 1:38:05 PM

*紅茶の香り*

ポゥと灯る豆電球を見つめながら想いにふける。

あの時、何故帰らなかったのか。
帰るのが怖かった。あのまま帰ってたら本当の貴方を見ずに済んだのに。

ロッカーから取り出した制服を見た。貴方が居た。

そこで目を伏せ踵を返していたら。

でも、袖に通す手、スカートに伸びる足…それは貴方のもので、最後にウィッグを念入りに被る貴方。

物凄く可愛かった…。

それからそのロッカーがある豆電球のプレハブに何度か通った。勿論、貴方にバレないように、そっと。

それが実は、バレていて、初めから貴方は『見せていた』と知ったのは…

私は今、渋い液体を飲まされながら後悔している。

「こんなはずじゃ!」

つい叫んだ私は顔に髭を書かれて貴方に男装させられている。
そして貴方が入れた渋い紅茶。

貴方は料理が下手なのね。
香りは良いのに黒とも言える紅茶。

「眩暈がするわ。嬉しすぎる!こうやって夫婦逆転で過ごすのが夢だったのよ!!」

貴方が言う。

「眩暈がするのはこちらの方よ…。」

何故か私も嬉しくて楽しいのが信じられないのだから。

本当の貴方が、私より可愛いのにね。楽しいの。私の容姿に後悔する日が来るなんてね。そこは残念すぎよ。悔しいわ。

紅茶の香りは増して鍋に煮出すその黒水を飲むのは、私なのかしらね…。

鏡に映る紅茶を飲む男と女



見られてました!!



世の中誰が見てるか分からないものです。お気をつけて。

10/26/2023, 10:34:58 AM

*愛言葉*

朝目を覚まし、顔を洗い整え囁く言葉。

金の縁に銀の輝き
紅茶の香り

私はいつもの言葉を。

彼は応える。

誠実な彼はいつも私を選ぶ。

彼の美声に満足して朝食を食べる。また昼にも夜にも囁く言葉。

なのに、彼を壊してしまった。
もう元には戻れない。彼を失って私は狂う程の憎しみが…。

林檎に毒を煮込ませて

さぁどうぞ、召し上がれ。

もうお分かりでしょうか?

彼は応える。

「この世でいちばん美しいのはオキサキサマです」

「鏡よ鏡?この世でいちばん…」

「オキサキサマデス」

彼を壊してしまった。もう逢えないのですね。

割れた欠片に映るのは、醜い私。

わかってますよ。この私がいちばん、なのは、いえ、解らない。何故こんな事になったのか、が。

10/26/2023, 6:48:43 AM

*友達*

友達っていうと、ネコ型ロボットと眼鏡っ子を思い出す。

駄目な僕をボクが助けてくれる。

「ありがとう。」とか
「なんだよ!」とか
「ごめん…。」

そこにキミの名前がつく。

その度にキミとの絆が深まっていく。

そんな憧れ。

私は名前をすぐ忘れてしまう。

薄情者なのか?頭が興味持ってないのか?

それを薄情というのかもしれない。

…違うのかもしれない。

呼ばないから忘れてしまう。

そう思おう。

…じゃあね!友達さん。また逢いましょう。