REINA

Open App
8/4/2024, 11:27:56 AM

つまらないことでも



例えば、それが他人から見てつまらないことでも、
あなたとのかけがえのない経験は、私の中では大切な宝物だ。

8/2/2024, 1:00:44 PM

病室


海が好き。
小さな頃から。

学生時代は彼にねだって、よく海に連れて行ってもらった。
逢えなくて淋しい時も、海を眺めた。

海が見える式場で愛を誓った。
海好きな私に彼がマリンウェディングを提案してくれたのが、嬉しかった。

その後、仕事や家庭でバタバタした生活を送りながらも、休みの日には家族で海に行った。
息子と娘も海が好きになった。

夫が頑張って別荘をプレゼントしてくれた。
学生の頃に『将来は海の近くに住みたい』と言ったことを覚えていてくれた。




いい人生だったと思う。


病室の窓からは海が見える。
青く広がる空と海。ネモフィラが咲き乱れ、幻想的な光景だ。

どうせなら海が見えるところでと、夫がその病院を探してくれた。

今日はうだるような暑さになるだろう。
初めて恋をしたあの暑い日のことを思い出しながら。
あなたと一緒に歩いた海辺の思い出も。

8/1/2024, 12:54:33 PM

明日、もし晴れたら



明日、もし晴れたら君と一緒に遊園地にでも出かけよう。
明日、もし雨なら君と一緒に自宅で映画でも観よう。

晴れでも、曇りでも、雨でも、どんな天気でも、
君と一緒にいるのは楽しい。

君に会えることが嬉しい。
そう、会うたびに君に何度でも恋をする。

7/31/2024, 1:04:33 PM

だから、一人でいたい。



大切な人が私の目の前から、いなくなったあの日。
枯れ果てた泉のように、一滴も涙は出なかった。

悲しいとか、苦しいとか、そういう感情が無かった。
いや、あったのかもしれないけれど、
後から思えばそれは自己を防衛するために、
固く扉を閉めていたのかもしれない。

埋葬されても何も感じることが出来なかった。



それから一年。
この日は命日だ。

父が大好きな花を買っていった。
小さい頃から、私によく薔薇をくれた。

正直言うと、私が薔薇を好きだったから、
父が買ってきてくれたのかもしれない。

お墓に添えるには違う花がいいのかもしれないけれど、
でも薔薇が良かった。

今日は学校をお休みした。
今日だけは父のことだけを考えたかった。
だから、一人でいたかった。

教会に行ってお祈りをした。
父の大事にしていた日記を見つけたので読んだ。

私のことがたくさん書いてあった。

書かれている文字のインクが涙で滲む。
ようやく泣けた気がする。

7/30/2024, 1:09:54 PM

澄んだ瞳


君のその澄んだ瞳に写る僕。
君から見て僕はどう写っているのだろうか。
君の気持ちを聞かせて欲しい。

Next