REINA

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6/3/2024, 11:59:46 AM

失恋



初めてした『失恋』
それは嗚咽と言っていいくらいの叫びで、
自分でもこんなに涙が出て、こんなに感情がぐちゃぐちゃになるんだと知った。

私は告白しては振られてしまう。
もう何度目だろう。

好きな人とは永遠に結ばれないのかとさえ思い、
私は『恋』をすることに疲れてしまった。

なのに、また『恋』をした。
性懲りも無く。

これが最後の恋になるといいなと願いながら、
私は私の背中を押した。

6/2/2024, 12:41:39 PM

正直



「へー、付き合ってるんだ、あの子と」

なるべく動揺しないように反応できただろうか。
胸の音がいつもより響いて煩く感じた。
心が抉られるというのはこういうことを言うのだろう。

私の長年大事に育ててきた想いは、嫉妬という、どす黒い何かで塗りたくられていくようだった。

顔の表情が強張りそうになりながらも
なるべく表情が変わらないように努めた。

相手は私の気持ちなんか知らずに、
惚気話に花を咲かせる。

正直に言えば、私は今から告白しても遅くないんじゃないかと感じた。

もちろんすぐに付き合えるとは思っていない。
でも私のこの想いを知ってもらえれば、
優しい君は少しでも私に意識を傾けてくれるかもしれない。

徐々にこちらに誘導すればいい。

「正直言うとね。私もあなたのこと好きなの」

6/1/2024, 12:51:15 PM

梅雨



彼は優しい人だ。
だからしょうがないと言えばそれまでだし、
優しくしないでとは言える立場でもない。


彼にとってはどうということはないのだろう。

相手の女の子は頬を赤く染めている。
向けられる眼差しの意味を彼は知らない。


一緒に傘に入るとはどういうことなのか、
下手すれば明日の朝には噂にだってなるかもしれない。

耳障りだ。
この雨のように。




梅雨は嫌いだ。

5/31/2024, 12:21:08 PM

無垢


君から好きと告白されて付き合った。
僕も男だ。
『好き』と言われて嬉しくないわけじゃない。

最初こそは彼女のことをそこまで意識はしていなかった。
君が積極的だったから、断るのも…と思っただけだ。


意外にも健気に僕のことを好いてくれる君に、
少しずつ惹かれていった。
多分、君と同じくらい、あるいはそれ以上に、
僕は君のことが好きなんだと思う。

手を繋いだり、腕を組んだり、
彼女に触れる回数が多くなって。

君の柔らかそうな唇にも触れてみたいと思うようになった。
頬に手で触れれば、顔を真っ赤にする彼女は、
まだ無垢な少女と言えた。

いつまでも純粋でいて欲しいと同時に、
露わになって欲しいという気持ちが生まれる。

そんな僕の頬にふと何かが触れた。
気が付けば、彼女の顔が近くにあった。

「………あ、」

呆気に取られた顔をしているだろう僕に、
彼女は可愛らしく舌を出して魅せた。

やはり彼女は無垢で愛らしい。


5/30/2024, 12:40:05 PM

終わりなき旅



私は世界を旅している。

一度きりの人生。
色んな景色を見てみたい。
たくさんの人たちに会ってみたい。

生計はブログやYouTubeでのんびりと稼いでる。
時には現地でバイトをしたりもする。

異文化に触れることはかなりの刺激だ。
まだ見ぬ景色を求めて、
私の旅は終わらない。

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